Facebook 2018年3月6日

3月5日夕方の「比良おろし」の強風に耐えて、比良浜の橋板はお行儀よく定位置に!南から吹きあがる風には弱い比良の橋板ですが、「比良おろし」には意外と強い!昨日の湖西線・琵琶湖線の列車遅延、運休に巻き込まれた皆さんにお見舞い申し上げます。JRの関係者の皆さんもご苦労さまでした。3月6日。

大津市北小松の松井一幸さんが運営している「ビワコダス」に、昨日の「比良おろし」の貴重なデータが記録されています。その一部を写真掲載させてもらいますが、午後4時20分にはほとんど無風であったのが午後5時になると風速20メートル近くの北西の風になっています。湖西と同時に彦根は強風ですが、高島・長浜・大津は風速2-3メートルです。

ただいつもの「比良おろし」と異なるのは、6時30分すぎにはおさまりましたので、低気圧による短時間の「比良おろし」でした。「ビワコダス」に松井さんも以下のように書いています。

「短時間の比良オロシは、日本海高気圧や、低気圧の通過によっても引きおこされる・・・・長時間持続する場合には、風の流れに、中部山岳地帯を迂回する北東の風の影響があるのではないだろうか」

また2015年3月に京大と滋賀県が共催してびわこ成蹊スポーツ大学で開催した「比良おろしワークショップ」で京大生存圏研究所の東邦昭さんと古本淳一さんの発表による「比良おろしが発生しそうな5つの天気図」の中の二番目「低気圧が日本の南を通過」が今回のパターンと言えます。幸い低気圧の通過時間が早かったので、短時間ですみましたが、湖西線や琵琶湖線での混乱は真夜中まで続いたようです。

私はちょうどその時間、北比良の浜辺の自宅の窓際で仕事をしていましたので、急に風が強まり、比良山にいわゆる「枕雲」がかかり、琵琶湖大橋から北にむけて、雨雲がせり出している様を記録しました。湖上はもちろん、大変な白波です。この波を地元では「津巻(ツマキ)」と呼びます。まさに沖合で巻き上げるような白波です。

この先、3月から4月にかけて、長時間の比良おろしがふくと、まさに「比良八荒」といわれる「荒れじまい」の風になるでしょうか。この先、自宅から観察していきます。自宅周辺にはフキノトウ、スイセン、イヌノフグリ、と春は確実に訪れています。

 

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