Facebook 2023年7月17日 「Mother Lake Rally 2023」という「母なる琵琶湖をオートバイで旅する女性限定ツーリングラリー」

「Mother Lake Rally 2023」という「母なる琵琶湖をオートバイで旅する女性限定ツーリングラリー」が滋賀県で開催されるということ。主催はオートバイによる史上初の北極点・南極点到達、チョモランナの世界最高高度記録など3つの世界記録を持つ風間深志(かざましんじ)事務所。友人のモンベルの辰野勇会長からのお誘いで、そのゴールイベントで琵琶湖地元からの歓迎トークがほしいということで、長浜市の奥びわスポーツの森にでかけました。冒険家風間深志さんとはこれまで直接的な接触はなかったのですが、バイクツーリングで求めるものは自然や歴史・文化など、地域の価値の発見ということで、お互いに初対面でありながら意気投合して楽しいトークをさせていただきました。風間さんは山梨県生まれの寅年、私もお隣の埼玉県生まれの寅年、同じ時代を生きてきた冒険•探検仲間であることもわかりました。楽しいトークでした。エッセンスだけ紹介します。7月17日。(長いです、1800文字)
予め示された風間さんからの質問に、これまでの世界各地の旅で印象的だったところ、という質問があったので、21歳の大学時代、アフリカ探検をめざしてタンザニアで半年フィールドワークを行ったこと、そこでのコップ一杯の水の価値の発見がその後の水環境の研究につながり、琵琶湖研究につながったことをお伝えしたい、と今日はアフリカのふだん着、チテンジェで参加しました。(本当は朝から「海の日」にちなんで孫たちがわが家の比良浜に遊びにきていて、普段着を着替えるのが面倒だったのですが・・・下駄をハイヒールにかえて!)。
風間さんからの質問は大きく分けて3点、①ライダーに伝えたい琵琶湖の魅力、②女性が社会参加することの意味、③ライダーの皆さんに人生の先輩として伝えたいこと、に分けて紹介します。
1 について、琵琶湖は近畿圏、1450万人の命の水源として重要だが、単なる水ガメではない。琵琶湖に生息するプランクトンをふくめ1000種類近くの生き物の生態系が維持され、そこで産まれてきた固有種のビワマスやフナずしの材料になるニゴロブナなど、貴重な食文化もある。また比叡山延暦寺の天台薬師の池でもあり、歴史文化が豊富。これらエッセンスは琵琶湖博物館を是非みてほしい。
2 日本は政治と経済の世界、特にその意思決定の場に女性参画がすくなすぎる。世界的にみて最新データでは125位、先進国で最下位。女性参画で大事なこと、生産者目線ではなく生活者目線をいかせる。生活者目線というのは、命の視点を中心にすえられる。子どもを産み、育てる生活というのは、縦割りではできない。行政でいえば全省庁あいのり。部分最適ではなく全体最適をめざすのが生活者目線。ただし、男性も家事、育児参画のなかで命の視点をもつことは可能。そこで愛情ホルモンのオキシトキンも出る。男性の家事育児参画、女性の政治•経済参画、「相互のいりいれ」をしてほしい。ライダー世界に挑戦する女性こそまさに「相互乗り入れ」の先駆者、期待します。
3 ライダーの皆さんに人生の先輩として伝えたいこと。男性社会といわれるところにどんどん入り込んでいってください。そこであなたらしい発信・発言を、自信をもってすすめてほしい。そこからかならず社会は望ましい方向にかわっていきます。日本社会も元気をとりもどします。出る杭はうたれる。でも出過ぎた杭はうてない。打つためのかけや(道具)がない。びくびくせずに出る杭になろう!やりすぎると足をひっぱられる。ありがとう、ひっぱってもらって足が長くなったら遠くへいけます。出る杭になってください。まわりから足をひっぱられても、やりたいことをやってください。皆さんの女力に期待しています。もちろん男も男力、つまり人間力に期待です。
風間さんは終始笑顔で、私の言いたい放題を受け止めてくださいました。命がけの冒険を世界をまたにかけて挑戦してきた人は、心に余裕があるのでしょう。わが尊敬する辰野勇さんとの共通点を発見しました。長浜らしく、秀吉と三成のゆるキャラくんも参加してくれた舞台でした。今年の参加者は全国から170名ということ、来年もまた是非開催ください、と最後にお願いしました。
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