7月1日は「びわ湖の日」。今から42年前、武村正義知事の時代、琵琶湖条例(いわゆる石けん条例)の施行を記念してはじまった県民記念日です。今日は雨模様でしたが、高島市の今津浜で、葦船(よしぶね)づくりをして竹生島に渡るイベントがあるということで、ワダマキさんに誘われ、出かけました。葦船づくりの指導は、世界をまたにかけて「太古からの人類の知恵を世界各地でつないできた」葦船航海士のあの石川仁さんです!そして今津浜にでかけるたびに、この水辺に橋板が並んでいた時代の「近い湖の復元」を思い浮かべます。報告させていただきます。また長いです(1600文字)、7月1日。
今回の今津のイベントの主催は「びわ湖葦船プロジェクト」で協力はNPO法人TSCとフィッシャーアーキテクトさん。「今津浜を元気にしたい」というTSCの北川わたるさんたちの思いで始まったという。昨年末から計画をねりはじめ、まずは新旭町の針江浜でヨシ刈りをして、材料を集めて乾燥保管。1月には石川さんの講演会を聴いて、葦船の歴史やその冒険の魅力にふれて、みんなで期待をもりあげて今日を迎えたという。朝から集まった親子総出でヨシをまとめて、部分、部分をつなげて、だんだんに丸く仕上げていく。
私が参加できたのは、ほんの一部でしたが、網をかける時の掛け合い言葉も石川さんの先導で「ロープの乱れはこころの乱れ」「網をしめて竹生島へ!!」と参加者全員で力を合わせる。見事です。長浜市内の木之本町の富田酒造さんの当主や余呉町の前田壮一郎さん家族なども参加しておられます。長浜市と高島市は水つながりの「一衣帯水」地域です!
そして今津浜に出かけるたびに、「橋板銀座だった今津浜に橋板を復活しよう!」という呼びかけをしてきました。今日は北川わたるさんが興味を示してくれました。水道がはいるまで、この今津浜には浜に面した家毎に橋板(サンバシ、便利橋など呼び方はいろいろ)があり、水を汲んだり洗い物をしたり、まさに「暮らしが湖へつながるかけはし」がありました。今は、海外からのインバウンドのお客さまも浜辺の宿に泊まられますが、きっとこの橋板に興味を示すと申し上げました。世界の水辺の暮らしぶりを研究してきた嘉田の研究実践に根ざした提案です。