Facebook 2023年5月27日 千葉県船橋市での「流域治水講演会」の基調講演で滋賀県の経験をふまえて、一般的な流域治水の必要性を訴えました。

5月27日(土)、千葉県船橋市での「流域治水講演会」の基調講演で滋賀県の経験をふまえて、一般的な流域治水の必要性を訴えました。最後の質疑応答では、個別の船橋市での問題について、かなり突っ込んだ意見交換の場がもてました。都市化がすすみ、外から来た人が多い地域では治水の話はあまり関心をもたれないのですが、土曜日の午前中、120名を超える人が参加をしておられました。驚きました。千葉県と船橋市の担当者の講演もいただきましたが、ここでは突っ込んだ紹介はしない約束なので、控えます。5月27日。
急速に進んだ都市化の中で、船橋市の中心部を流れる海老川の中流部に、最後に遺された水田と湿地を埋め立てて、土地区画整理を行い、私鉄の新駅とメディカルタウンをつくり開発を行うという。昨年夏、地元住民の皆さんから相談を受けて訪問してきました。今日は二回目ですが、すでにかなり埋め立てがはじまっています。流域治水には「住民参加が重要」ということを繰り返し訴え、次なるステップとなるよう、かなりつっこんだ話をしました。
水害の話は、被害がおきてから動いたのでは遅いのです。しかし予防的に動くのは行政にも住民にもとってもむずかしい。巨額の開発利益がかかわっているからです。潜在的リスクをどう提示しても、社会的合意形成にはほとんど役にたちません。その困難を今後どう乗り越えていくのか、次の展開に期待できる講演会でした。
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