孫たちと始まったトリ歳。浜大津の琵琶湖畔でハトとユリカモメのトリを追いかける元旦。琵琶湖のご来光は雲の中。夕方比良山の自宅前から眺める「比良の暮雪」は、400年前の「近江八景」を彷彿とさせる元旦でした。2016年1月1日。(また長いです:微笑)。
トリ歳の始まり、琵琶湖岸のハトとユリカモメ、予期せず出会ったトリたちに、小1、4歳、1歳の三人の孫は、それぞれの仕方で追いかけはじめた。小1の孫娘は、「お母さん、何かエサ!」。少し湿ったクッキーを手に1羽のハトを呼び込む。すると、不思議、不思議、どこからともなく、ハトだけでなく、ユリカモメまで飛んで来た!
4歳の男の子。ユリカモメを追いかけながら、琵琶湖への突堤が坂道になっているところ、上から合体おもちゃの部品をころがし始めたけれど、□(四角)のおもちゃがころがらない。すると、やおら背負っていたリュックをおろして、自ら、自分がボールになって坂を転がりだした!
この子の頭の中では、坂道を転がるボールの気持ちが、自分の体そのものに一体化して、自ら転がり出したのだろうか。「なぜ?」って聴いても答えはない。あるのは、何度も何度も坂道の上から転がってみる、という行動のみ。私自身、66年、人間やってきたけれど、ボールの気持ちになって自ら転がり出す子どもの姿、見たことない!今年、元旦のまずはあったらしい発見!
1歳の男の子。走るのが大好き。追いかけるのが大好き。ハトもユリカモメも、エサももたず、ただひたすら追いかける。隣にいる37歳の息子。35年前の彼本人の姿が重なる。そう見たことある「既視感!」。毎年毎年、お正月に帰省していたお父さんの嘉田の実家がある大阪の貝塚市の願泉寺に初詣した時に、ハトの群れを追いかけていた、その姿と重なる。今、嘉田の夫の姿はないけれど、懐かしい。こうして世代は繋がり、子どもの行動はつながる。
そして、この琵琶湖畔の「なぎさ公園」。孫たちがハトとユリカモメを追いかける公園の横には、人口急増期の大津の町に、人びとが集う水辺公園をつくろうと6期24年、大津市長を担ってこられたY市長の銅像が建っている。何かをつくって、銅像をたてるのが政治家の理想かもしれない。銅像にならないような、人育てや文化、目に見えない内面世界を充実させるべきこれからの地方政治はどうやって、その成果を社会に見せて、つなぐのか?重たい課題だ。
学者から市議会議員へとして歩みだした次男。市民の皆さんに議員に選んでもらって1年半。孫を授けてくれた次男夫婦に感謝し、3人の孫の姿を楽しませてもらいながら、これからの大津、滋賀県の地域の政治の未来を思う元旦でした。