Facebook 2018年3月15日

大飯原発3号機が昨日3月14日、午後5時に再稼働。滋賀県高島市の旧朽木村は30キロ圏にはいります。私が住む大津市の琵琶湖岸、比良浜は大飯原発から50キロ。大飯原発は福井県庁よりも滋賀県庁や京都府庁に近い。それでも「立地地元」でないことから声は届きにくい。それゆえ、私たちは「被害地元」として、滋賀県の三日月知事を先頭に「再稼働を容認できる環境にない」と訴え続けます。2018年3月15日。

4年前、滋賀県知事を引退して、ここ琵琶湖畔に暮らすことを決めたのは、少しでも若狭湾岸の原発集中地域に我が身をもって近づき、そしてその琵琶湖への危険性を実感し、直接に訴えたいと決心したからです。

今日の琵琶湖は、少し春霞がかかっていますが、いつも通り透明です。毎朝、この水をコップ一杯いただき、顔をあらって、琵琶湖の水神さんに挨拶をしています。比良山系・蓬莱山・打見山の山頂にはまだかすかに雪が残ります。この比良山系の向こう側が若狭湾岸です。

かつて湖西線が開通するまで、湖西地域には「江若鉄道」という「近江と若狭」をつなぐことをねらいとした鉄道が走っていました。明治初期(明治9年から明治14年)には今の若狭と滋賀県はひとつの県(若狭県)でした。「若狭県」という生活文化圏が成立していたら、若狭に原発が集中立地しただろうか。歴史的想像ですが、100年、200年という時間軸で孫子の安全を考えるのは私たち世代の責任です。

400万年の歴史あるこの琵琶湖を、未来永劫、孫子の世代に安全につないでいきたい。その義務が私たち世代にはあります。「今だけ、金だけ、自分だけ」の安倍政権の原発政策とそこに乗らざるを得ない、関西電力はじめ、日本のエネルギー政策の責任をもつ政府・企業の皆さんに訴え続けましょう!

 

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