3月18日(土)、昨晩遅く東京国会用務から大津へ帰り、朝一番は滋賀県議会議員選挙・大津市選挙区、立候補予定の佐口よしえさんの事務所開き、ついで同じく大津市選挙区、立候補予定の野田たけひろさんの事務所開きで応援演説。午後には、彦根市で、1990年代から国際湖沼環境委員会や滋賀県立大学での教授としてご活躍してこられた、長年の琵琶湖研究と住民活動支援の盟友であり戦友でもある、井手慎司教授の退官記念講義。夕方には滋賀県議会議員選挙•米原市選挙区の角田航也さんの決起集会、晩は栗東市選挙区の九里学さんの決起集会。それぞれに応援演説をさせていただき、力強い立候補予定者の決意表明は感動的でした。短く報告させていただきます。写真はたくさんあります!(2000文字)。3月18日。
大津市選挙区で立候補予定の佐口よしえさんは、子どもさんを3人育てながら弁護士の旦那さんを補佐しながら、行政書士や女性参画支援を続けてきました。2012年、私が知事現職の時代に主宰した「女性と若者の政治参画をすすめるための未来政治塾」に参加し、政治への自覚を高め、2019年に県議会議員選挙に挑戦。見事当選を果たし、4年間で、教育支援や女性参画などで県政に新しい息吹を吹き込んで下さいました。是非二期目に挑戦してほしいと応援の挨拶をしました。
同じく大津市選挙区で立候補予定の野田たけひろさんは、未来政治塾を事務方から応援してくれた選挙プランナー。2019年からは嘉田由紀子の公設第一秘書として、国政と県政のつなぎを実務的に支えてくれました。昨年7月の滋賀県議会議員選挙の補選に出馬し66000票をこえる支持をいただきながら惜敗。二度目の挑戦です。奨学金で苦労をした自分の経験を元に、教育費支援や若者の政治参画、弱い立場に置かれた人たちを助けることができる政治の実現を目指しています。
米原市選挙区の角田航也さんは、滋賀県で唯一の一人区の選挙を過去二回勝ち抜いてきました。今回も自公系の元市議会議員との一騎打ちです。私が角田さんを応援する理由は二点。今、日本国として最大課題の子育て問題に対して、自らも4歳のお譲さんをかかえながら、子育てを完全に自分事としていること。二点目は、教育現場のバリアフリー問題や、道路・河川などのインフラ整備問題から、伊吹山の環境保全など、地域政治としてあらゆる領域に目配りをきかせ、地道に成果をあげていることです。
栗東市選挙区の九里学さんは、2006年の嘉田知事選挙で「栗東新幹線新駅凍結」のマニフェストの実現に伴い最もご苦労をかけた地元県議会議員です。2007年から4期、16年の間に50項目もの政策提案と実現をはたしております。新幹線新駅中止にともなう新しい土地利用や財政再建の実現、RDという廃棄物処分場の環境改善、2013 年台風による水害被害からの再生などとともに、滋賀県で唯一のドクターヘリを栗東市の済生会病院で実現できたのも九里議員のお力が大きかったです。これらについて、私から直接にお話しをさせていただきました。
滋賀県立大学の井手慎司教授の退官記念講義は何をおしても行かせていただきたいとお邪魔しました。よかったです。滋賀県立大学の開学当時からの環境科学・環境社会システムの教員として28年間の大学教育では113名もの学生・大学院生を育て、また大学運営を牽引してこられ、この4月からは理事長兼学長就任が予定されておられます。まさに滋賀県立大学開学以来の生え抜きの理事長・学長に就任なさる方です。
井手慎司さんとは不思議なご縁があります。1982年にはじまった滋賀県琵琶湖研究所をきっかけに、私はそこで初代の社会・文化系研究者に採用されました。そして1984年世界湖沼会議をきっかけに国際湖沼環境委員会が1986年に発足します。その委員会にプロパー職員として就任なさり、国連機関の設置に尽力なさったのが井手さんです。その国際機関は、1990年代初頭の滋賀県の大プロジェクトであった琵琶湖博物館建設計画と並行して、草津市烏丸半島の同じ敷地に、国連機関として設置されました。ただ、この機関は、大阪などからの横やりもあり、滋賀県が独自に運営しきれずに、結果的には解散になります。
その後、2001年に「世界湖沼会議、里がえり会議」、2003年に「世界水フォーラム」などで、滋賀県の住民活動の発表などを国際的に発信する機会をつくることができました。私は特に文化的発信と子ども時代からの水世界への関心を高めるために「世界子ども水フォーラム」を2003年に推進しました。その時、実質的に「子どもと川と町のフォーラム」という京都・滋賀や大阪にひろがった住民活動を事務局長として支えてくださったのが井手慎司さんと小丸和恵さんです。
2006年に私が突然に滋賀県知事選挙に立候補すると宣言し、子どもと川と町のフォーラムは、井手さんが理事長を引き受けてくださいました。活動仲間であった小丸和恵さんとその後ご結婚なさり、今日も、おふたりの仲のよいお姿がみえて幸せでした。
愛媛県の瀬戸内海、中島で生まれ育ったという井手さんの自分史は、実は今日はじめてうかがいました。とってもワクワクでした。「海図ない時代」を歩まれてきた井手さんは、65年の人生の中で、水と人、自然と人間、そして複雑な社会関係の中での琵琶湖の未来に対して大きな海図を示していただきました。ふかい感謝とともに、4月以降の滋賀県立大学の経営・運営へのご期待を申し上げます。