Facebook 2017年1月12日

澤穂希さん、お子さんのご出産、おめでとうございます!サッカーだけでなく、あらゆるスポーツに挑戦する女性たちの「あこがれの星」! スポーツだけでなく仕事と子育てを両立したいと願う働く女性たちのロールモデルです。日々大変だと思いますが、赤ちゃんと旦那さまとの安らかな暮らしを心より願っております。 1月10日。(また長いです)

元サッカー女子日本代表の澤穂希さん(38)が、1月9日に第1子となる女児を出産した。澤さんは直筆メッセージで「言葉にならないほどの感動と感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました」と思いをつづっている。

メッセージは「いつもお世話になっている皆様へ」との書き出しで「私ごとではございますが 1月9日に第1子となる女の子を無事に出産いたしました。子ども、私ともに健康で元気です」と報告している。「また出産中、主人は私の隣を片時も離れず不安を払拭してくれたことで、夫婦の絆が深まりました」と旦那さまへの感謝も忘れない。

私自身思いだすだけでも気が遠くなりそうな、大変な重労働であったろう、厳しい出産の、その翌日によくぞ直筆で報告を!よほど嬉しかったのだと思う。そしてご自分の置かれている社会的位置と期待を自覚なさっておられるのだろうと思います。

ちょうど1月10日は、びわこ成蹊スポーツ大学特別招聘教授の佐々木則夫元サッカー女子日本代表監督が講義に来ていた日でした。比良駅前の「ほっとすてぃしょん比良」の「里山弁当」を昼食にいただきながら、望月聡元コーチや山田准教授といっしょにお祝いのメッセージ写真を撮らせていただきました。いつもごちそうになり、山川さん、皆さん、ありがとうございます!

澤さんが日本代表選手引退から、結婚・妊娠と、これまでにはいろいろな声があったと思います。海外では当たり前の「女子アスリートの結婚・出産」に対しては、「国民の代表であるのに個人的な幸せを求めるべきではない」とか「選手としての活躍を全うせよ」とか、いろいろな声があったと思います。マタハラやパワハラのようなこともスポーツの現場では頻繁に起きているとも聴いております。

そんな声に耐えながら、結婚・妊娠・出産を貫いた澤穂希さんの強い意思に心からの敬意を表したいです。昨年の11月23日、びわこ成蹊スポーツ大学の女子学生が中心となって、「ママアスリートが安心して活躍するために!」というシンポジウムでの発言を思い起こします。

元日本女子サッカー帯同医師の松田貴雄医師は、「澤穂希さんには、排卵抑制効果がある低用量ピルを処方して月経で失われる若い卵を温存し、卵の老化を防ぎ、妊娠条件を整えてきた」と発言下さり、日本のアスリート世界にも、産婦人科医師の具体的なアドバイスが有効であることを実感しました。

女子アスリートだけでなく、仕事と子育ての両立をねがっている多くの女性たちにとって、「低用量ピル」を活用して月経を抑制し、卵の老化をふせぎ、38歳の澤さんが無事に出産なさったように、女性の活躍を応援してくれる医学的・社会的条件を強化していきたいと思います。スポーツ大学の学長として、新年の改めての決意です。

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