2月にはいり国会の委員会なども本格的にうごきはじめました。2月3日金曜日の夜、東京での公務を終えて大津へ帰り、4日(土)には琵琶湖環境や水源の森林の価値を発信する講演とトークを高槻市で、また女性の政治参画をすすめる講演とトークを池田市で行いました。さすが週末に講演・トークのダブルヘッダーはハードでしたが、それぞれに充実していました。ご報告しますが、ふたつの話題でまた長くなってしまいました(スミマセン、2400文字です)。2月4日。
また2010年以降、滋賀県の源流部の高島市や長浜市でトチノキの巨木伐採の危機が迫った時に保全トラストに大きなお力をくださった熊森の皆さんに感謝を申し上げました。
ついで日本熊森協会の室谷悠子会長が「森と野生動物のまもりびと」として講演。室谷さんは今から31年前の中学校2年の時に、「オラこんな山いやだ、腹ぺこで眠れないクマの苦しみ」を書いた新聞記事に共感をして、担任の先生とクマの住む森を守りたいと大学では環境社会学を学び、それでは実際の自然保護の力になりにくいと法律家をめざし、司法試験に合格して弁護士登録。今、自然保護専門の弁護士として活躍傍ら、日本熊森協会の会長として、全国をかけまわっておられます。幼い子どもさん二人のお母さんです。
また室谷さんと嘉田とのトークでは「今私たちが生かされている森と水について語り合おう」として、今後、国会での法規制を本格化していくための政治家と官僚さんへの働きかけの強化を約束しました。あわせて、最初にお話しした琵琶湖源流部でせっかくトチノキの巨木を守り、また丹生ダムなどを止めて環境保全をすすめてきたのに、今、巨大風力発電が長浜市旧余呉町だけでも39基もの建設が計画されていること。
問題は、地元行政もこの動きにあまり関心がなく、マスコミも再エネは望ましいものと思っているフシがあるのでなかなか取り上げてもらえないことなどを確認し、マスコミさんには生態系破壊や災害拡大の危機をわかりやすく伝えていく必要性を確認しました。
後半のそのべさんと嘉田とのトークでは、小5、小3,年中という3人のお子さんをかかえながら、なぜ、どうしてそのべさんが市議会に挑戦することになったのか伺いました。一番わかりやすかったのは「赤ちゃん先生プロジェクト」という子育て中の母親の働き方を応援する仕組みに出会って、仕事や子育てをシェアできる仲間ができ、そこから政治への挑戦を決意したということ。
そういえば、今日、会場の入り口に子どもたちが遊ぶ場がつくられ、そこで何人ものお母さんが、私の講演をきいたり、子どもの世話をしたりかわるがわる行き来していました。「子育てはひとりではない」「皆でシェアを」という協力関係がみえていました。
また今、国会の法務委員会では離婚後の子どもの単独親権を、離婚をしても父、母、両方と子どもが繋がりを維持できる共同親権にしようという動きがある。しかし、共同親権に反対する女性グループの力が強い。なぜかというと「共同親権だとDV(家庭内暴力)から逃げられない」という力が強く法務委員会のメンバーもそのような意見ばかりです、と。そのべさんの意見を聴きました。そのべさんは、「離婚をしても、父、母、両方とつながりつづけるのは子どもにとってよいことではないですか。そもそもDVだから離婚する、という人はそんなに多くはないのでは」と言う。
一日おつきあいいただいた小松明美さん、古谷桂信さん、ありがとうございました!