Facebook 2023年2月4日 琵琶湖環境や水源の森林の価値を発信する講演とトークを高槻市で、また女性の政治参画をすすめる講演とトークを池田市で行いました。

2月にはいり国会の委員会なども本格的にうごきはじめました。2月3日金曜日の夜、東京での公務を終えて大津へ帰り、4日(土)には琵琶湖環境や水源の森林の価値を発信する講演とトークを高槻市で、また女性の政治参画をすすめる講演とトークを池田市で行いました。さすが週末に講演・トークのダブルヘッダーはハードでしたが、それぞれに充実していました。ご報告しますが、ふたつの話題でまた長くなってしまいました(スミマセン、2400文字です)。2月4日。
日本熊森協会の大阪支部発足の記念講演を前半は、私が「びわ湖の水のまもりびと」として講演。「水の都という大阪は、昔から飲み水に苦労をしていた」「淀川の洪水にも苦しめられてきた」「琵琶湖総合開発のおかげで今、大阪は飲み水に困らず、洪水の危険性もひくくなっている」「しかし今後も大きな水害から解放されたわけではない」「飲水思源(いんすいしげん)」の気持ちをもって、水源の琵琶湖、洪水をふせぐ巨大な琵琶湖の価値に思いをめぐらせて感謝の気持ちを送ってほしい」とお願いしました。
また2010年以降、滋賀県の源流部の高島市や長浜市でトチノキの巨木伐採の危機が迫った時に保全トラストに大きなお力をくださった熊森の皆さんに感謝を申し上げました。
ついで日本熊森協会の室谷悠子会長が「森と野生動物のまもりびと」として講演。室谷さんは今から31年前の中学校2年の時に、「オラこんな山いやだ、腹ぺこで眠れないクマの苦しみ」を書いた新聞記事に共感をして、担任の先生とクマの住む森を守りたいと大学では環境社会学を学び、それでは実際の自然保護の力になりにくいと法律家をめざし、司法試験に合格して弁護士登録。今、自然保護専門の弁護士として活躍傍ら、日本熊森協会の会長として、全国をかけまわっておられます。幼い子どもさん二人のお母さんです。
室谷さんの講演は、クマが棲める奥山の森林に今、大きな危機が迫っている。メガソーラーの拡大でクマの棲めない森になっているだけでなく、洪水や大規模水害の危険性も高まっている。そこで日弁連でのガイドラインづくりと合わせて、「全国再エネ問題連絡会」をつくり、法規制の動きを強めるために国会議員の間でロビー活動を行っていることを具体的に紹介下さいました。
また室谷さんと嘉田とのトークでは「今私たちが生かされている森と水について語り合おう」として、今後、国会での法規制を本格化していくための政治家と官僚さんへの働きかけの強化を約束しました。あわせて、最初にお話しした琵琶湖源流部でせっかくトチノキの巨木を守り、また丹生ダムなどを止めて環境保全をすすめてきたのに、今、巨大風力発電が長浜市旧余呉町だけでも39基もの建設が計画されていること。
問題は、地元行政もこの動きにあまり関心がなく、マスコミも再エネは望ましいものと思っているフシがあるのでなかなか取り上げてもらえないことなどを確認し、マスコミさんには生態系破壊や災害拡大の危機をわかりやすく伝えていく必要性を確認しました。
日本熊森協会の会員は今全国で19950人ということです。あと50人で2万人になるということ。最後に会場の皆さんに今日の室谷さんと嘉田の話を知り合いの人、10人に伝えてください。そして50人の会員をふやして2万人にしてください、と私からお願いしました。
高槻市から池田市に移動をして、この4月に行われる池田市議会議員選挙に立候補予定のそのべけいこさん応援のための「池田市議会に女性の力を!」という企画で、前半は私が「女性が政治に参加する必要性と可能性―そのべけいこさんに期待しましょう!―」と30分講演。後半は二人でトーク。
これまで各地で講演をしてきた内容で「日本で女性参画がすすまなかったのは政権与党の50年の政治理念と政治姿勢にあること」「岸田首相が異次元の少子化対策と言っているが、たとえば1月27日の大家参議院議員の“産休・育休中に学位を”という質問に賛同する岸田総理の経験と認識では本気の少子化対策政策は無理であること」「そのために本気の子育て経験者が政治に必要であること」「そのべけいこさんの“まっすぐな母親の本気”という決意に期待をして共感をしていること」などを講演でお話しました。
後半のそのべさんと嘉田とのトークでは、小5、小3,年中という3人のお子さんをかかえながら、なぜ、どうしてそのべさんが市議会に挑戦することになったのか伺いました。一番わかりやすかったのは「赤ちゃん先生プロジェクト」という子育て中の母親の働き方を応援する仕組みに出会って、仕事や子育てをシェアできる仲間ができ、そこから政治への挑戦を決意したということ。
そういえば、今日、会場の入り口に子どもたちが遊ぶ場がつくられ、そこで何人ものお母さんが、私の講演をきいたり、子どもの世話をしたりかわるがわる行き来していました。「子育てはひとりではない」「皆でシェアを」という協力関係がみえていました。
また今、国会の法務委員会では離婚後の子どもの単独親権を、離婚をしても父、母、両方と子どもが繋がりを維持できる共同親権にしようという動きがある。しかし、共同親権に反対する女性グループの力が強い。なぜかというと「共同親権だとDV(家庭内暴力)から逃げられない」という力が強く法務委員会のメンバーもそのような意見ばかりです、と。そのべさんの意見を聴きました。そのべさんは、「離婚をしても、父、母、両方とつながりつづけるのは子どもにとってよいことではないですか。そもそもDVだから離婚する、という人はそんなに多くはないのでは」と言う。
そして男女はそれぞれの個性をもって助け合う存在ではないか、たとえ離婚しても、という。なぜそう思うのか、と尋ねたら、自分には男女が助け合う原風景があるという。もともと東京の下町江東区で生まれ育ち、暮らしの中で隣近所といつも協力しあっていたという。特に高校生の時にお祭りの女性神輿に参加した時に、男性たちがその女性神輿グループを遠くから見守りながらサポートしてくれた、そういう地域生活の経験がいきているという。シェアと見守り、今日のキーワードでした。
一日おつきあいいただいた小松明美さん、古谷桂信さん、ありがとうございました!
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