「滋賀県宅地建物取引業協会賀詞交換会」に参加。国会議員の来賓挨拶では、「宅地建物取引業協会の皆さんが、滋賀県知事時代の2012年に浸水リスクマップ(滋賀県では「地先の安全度マップ」)を公開した時に賛成してくださったおかげで、2014年に全国で初めての流域治水条例を滋賀県で制定できました。その後参議院選挙で国政に送っていただいた2019年、国土交通省に強く働きかけ、2020年8月からは、浸水リスクマップの提示が国の法令として重要事項説明で義務化されました。皆さんにそのお礼を申し上げたかった!」とお伝えしました。1月16日。(今日は1200文字です)。
実は現在の協会会長の彦根市の泉藤博さん(株式会社イズミ社長)は、2014年、滋賀県での流域治水条例の是非が「報道ステーション」でテレビ取材を受けた時に、「浸水リスクを知って、あらかじめ宅地を嵩上げして安心住宅をつくり、売り出しています!」とTV取材で自らの事業紹介をしてくれた、その方です。その時のTV取材の写真もあります。滋賀県内の市長会や県議会の一部で、「地価が下がる」「知事は地価が下がるのを責任とれるのか」と非難ごうごうの中、「正しくリスクを知らせて、水害被害を未然に防ぐ」という本来の行政役割の実現を後押ししてくださった皆さんでした。
今日も、浸水リスクマップの重要事項説明での宅地建物取引の現場の反応について皆さんに伺いました。多くの方が、「あらかじめリスクを知らせてもらってよかった」という声が多いということです。リスクを知って嵩上げするか、ほかの所を選ぶか、あるいはそのまま住むか、それは居住者の判断です。リスクを知らされずに50名以上が自宅の浸水で亡くなった2018年西日本豪雨での倉敷市真備町のような溺死者被害は何としても避けたいと思います。それが「流域治水政策の魂」です。ダムなどの巨大コンクリート施設をつくることが流域治水ではありません。
また最後に「びわ湖周航の歌」を皆で歌う場面も準備下さいました。皆で3番まで歌ってから、泉さんに「今年6月11日には、“周航する音楽祭”」として第5回びわ湖音楽祭が彦根市の文化プラザで加藤登紀子さんが企画をして開催されます。是非ご参加を」とアナウンス下さいました。岩見神楽と言い、琵琶湖周航の歌、といい、文化度いっぱいの新年賀詞交換会でした。ご準備いただいた皆さん、ありがとうございました!