Facebook 2023年 1月15日 「江州音頭協会」の新年総会

「江州音頭」って皆さんご存じでしょうか。滋賀県ではこれまで小学校の運動会などで広く踊られていました。「コリャドッコイショ」「ヨイトヤマッカドッコイセ」の掛け声とともに、音頭の歌詞は自由自在、地元の社寺の由来や故事・名物など、なんでもうたいこむ即興的な言葉遊びの歌詞が生まれています。江州音頭発祥の地といわれる東近江市の八日市市に3年前に開館された「江州音頭会館」での江州音頭協会の新年総会に、県議会議員の中沢けいこさんといっしょに参加をさせていただき、江州音頭協会の皆さんと今後の広げ方などで盛り上がりました。江州音頭の即興性は若い人たちのラップと通じると私は思うのですが・・・いかがでしょうか。1月15日。(また長いです。1500文字です)。
江州音頭は江戸末期、八日市の西澤寅吉さんが当時、八日市の旅籠に逗留していた芸人桜川雛山という武蔵国榛沢村岡部村の山伏から伝授されたという伝承があります。『近江の夏まつりー江州音頭』(丁野永正著、サンライズ出版、2020年)にその記述がありびっくりしました。というのは、岡部村は私の出身地の本庄市の隣村で、私の家は「榛沢通り」近くにありました。中山道でふるさと本庄と近江がつながっていたのです!
八日市の江州音頭会館は、協会の小椋祥行さんたちが働きかけ、東近江市の旧保健センターの建物を再利用して3年前に開館したということ。江州音頭の舞台や各地での活動などの紹介展示もあり、活動拠点ができたのは見事です。昨年から今年にかけては「聖徳太子1400年御遠忌記念」のゆかりの十一社寺音頭集もつくり、音頭と画像をセットにした印刷物とパワポ講演資料もつくっています。小椋正清東近江市長が盛んに「聖徳大使のゆかりの寺社は東近江に多い」と言っていたことを実践しておられます。
私自身の江州音頭とのかかわりは、大津市で生まれ育った息子たちの小学校の運動会で最初に覚えました。また2006年の滋賀県知事選挙の時には、近江八幡の深尾勝義さんが即興の「かだゆきこ音頭」をつくってくださり石山駅広場で投票日前日に一緒に踊ったことも思いおこしました。「選挙で江州音頭か!?」と記者さんたちがびっくりしていました!知事になってからは8月上旬に県下全域の市町村で開催されていた「びわ湖まつり」で毎年びわ湖岸の広場で踊らせていただきました。2013年のびわ湖まつりの写真がでてきました。
江州音頭を全国に広めたのは、近江商人です。そもそも踊りの振り付けが、荷車に商品をのせて右や左の商品をみてもらって、売買成立してありがとうございます、と手をたたいて次にいく、というまさに「商人踊り」になっています。コロナ渦前には、京都市岡崎の江州音頭まつりや、大阪での滋賀県人会でも盛んに踊られていました。
埼玉の私の父は「八木節振興会」の会長などをしていて、子ども時代から八木節のあの踊りで心湧きたった記憶があります。今日も挨拶で、「子ども時代の踊り感覚は一生活きていくでしょう。これからも子どもたちにも広めていってください」とお願いしました。
「時代遅れ」と言われかもしれませんが、江州音頭のあの即興性は、リズムに乗せた言葉遊びという意味ではラップの表現とも通じるところがあるのでは、と思っています。ラップは西アフリカのグリオの「口頭伝承」に起源があるということですが、「ラップと江州音頭」庶民音楽としてつないでいけたら楽しそう!いかがでしょうか?
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