近江神宮御鎮座82周年記念祭に参加。晴天の元、神宮の森に囲まれ、82年前とは思えぬほどに森は奥深く育っています。3年ぶりに包丁式とともに献華も行われました。本殿での玉串奉奠もさせていただきました。午後は急ぎ東京へ。新宿で開催された世田谷区長、保坂のぶとさんの政策研修セミナーに参加。11月7日(1000文字です)。
夜は明日の国土交通委員会質問の最後の整理です。11月8日(火)13:20~13:40頃、参議院国土交通委員会で、川辺川ダムが計画されている球磨川河川計画における費用便益分析や、滋賀県が要望している流域治水での霞堤に関しても再度質問する予定です。
第38代天智天皇をまつる近江神宮は、滋賀県西部の大津京駅から至近距離の、琵琶湖西岸の山裾にあります。天智天皇をまつっていますが建設は戦争中の1940年。実は近江神宮の場所はもともと棚田で、たった82年でここまで深い森になるのが驚きです。森の成り立ちについては滋賀県植物同好会が編集した『近江の鎮守の森』に詳しく記述されています。
近江神宮の入り口の大鳥居ですが、実は1990年代初頭、私自身、滋賀県内各地で旧家を訪問して地域毎の生活写真を収集していた時に、大鳥居を馬で運ぶ写真に出会いました。今の長浜市、旧西浅井町小山の丹治義和さんを訪問した時です。直径2メートルあまりの杉の巨木ですが、当時はまだ湖北には杉の巨木があったのですね。このあと琵琶湖上で丸子舟で大津まで運んだようです。普段見ていた大鳥居の起源がわかって小躍りしました。
東京での世田谷区長の保坂さんの政策は、過去11年半、子育てや参加と対話の街づくりなど、見事な成果をあげています。このあたりは新聞やマスコミでもよく取り上げられていますので世間的によく知られていると思いますが、今日、最も私が関心をもったのは、2019年10月の台風19号で多摩川が増水・氾濫し、世田谷区内の500世帯以上が床上・床下浸水で罹災証明をうけるほどの浸水被害が起きた後の対応です。
多摩川そのものの河川改修や堤防強化を国に求めるとともに、区として独自に内水氾濫を防ぐために雨をできるだけ下水道に流さないよう、また流す量を抑制する「雨庭」などをつくり、まさに流域治水の実践をすすめていることです。またコンクリートのビルも屋上から時間をかけてゆっくり下に流すような「グリーンインフラビル」を工夫し、それを実現しています。戸建て住宅でも雨水タンクや雨水貯留槽の設置助成も区として行っているということです。