11月3日文化の日、滋賀県は晴天。午前中は「びわ湖一周サイクリング=ビワイチの日」制定を記念する式典に参加。「ビワイチ推進条例」がこの4月に施行され、「いいサイクリング=11月3日」の語呂合わせで始まりました。式典の後、ふるさと観光大使の西川貴教さんと三日月知事の記念トーク。朝から湖岸を走ってきた二人。西川さんは「イナズマフェスでびわ湖には馴染んできたが、自転車ではふだんと違うコミュニケーションがとれてすごく楽しかった」と。午後は、急ぎ彦根に移動して「ひこねの城まつりパレード」を見せていただきました。3年ぶりの開催。小中生から高校生、井伊直弼行列はもちろん、オリンピック選手の大橋悠依さんや桐生祥秀さんなど彦根らしい皆さんの市民パレードを楽しませていただきました。写真でお楽しみ下さい。11月3日。(1400文字です)
「ビワイチ」には私も強い思い入れがあります。1970年代から琵琶湖周辺の村むらや町まちでのフィールドワークを重ね、風景や自然の美しさに加えて、歴史や文化の奥深さに彩られた暮らしぶりに感動してきました。それでも多くの滋賀の人は、たとえば県職員でも東京で「どこからきました?」と尋ねられと「京都の近くから」という。「千葉県、滋賀県、佐賀県?」と聞かれながら、「滋賀県から」と自信をもっていえない滋賀県の人たちにもどかしさを感じていました。
1990年代には琵琶湖と滋賀県の歴史・文化と自然価値を琵琶湖博物館でまとめて皆で発信しました。しかしもっともっと身近に日常的に琵琶湖の価値をみんなで発見できないかと。知事になって2008年に「スポレク滋賀」という全国大会が開かれました。そこで滋賀県らしい企画をと琵琶湖・滋賀県全体を巻き込んだ「びわ湖一周スポレク健康ウオーク」を担当が発案。大津市から10市5町を経由するウオークを1年かけて実現。びわ湖一周サイクリングもそこに織り込みました。
この経験から、JTBなどが主体となって「琵琶湖一周ロングライド」というやや記録を争う企画が2012年から始まり、この中から「ビワイチ」という表現が生まれ定着してきました。2014年に三日月知事が就任してから「ビワイチ推進室」をつくり担当を決めて注力をして徐々に充実させ、2015年のビワイチサイクリストは約5万2000人であったのが2020年には11万人をこえて倍増。2020年には国の「ナショナルサイクルルート」に指定されました。
今日配布された「ビワイチマップ」には、三日月知事のもと、過去数年の琵琶湖辺200キロに及ぶサイクルステーションや食事処、宿所などの施設の充実ぶりがまとめられています。また琵琶湖から内陸部に入る「ビワイチプラス」のルート開発も広がり、まさに滋賀県全体を楽しめる企画となっています。
北比良の浜辺に住まいする私自身も、家のすぐ横を通るビワイチの人たちの颯爽とした姿にふれてうれしいです。また平和堂さんでは色とりどりのビワイチTシャツが入手でき、たねやさんでは車輪を模したビワイチバウムクーヘンが発売され、県内企業さんも広く連携してくれています。
今後は、湖周道路にはまだまだ安全性が心配な所がありますので道路改善が課題です。ビワイチ挑戦をなさる皆さま、交通事故には十分お気をつけください。