7月14日、少し疲れがぬけてきたので元気をとりもどして、ふたつの会合に参加。午前中は大津市役所で開かれた「新名神高速道路・建設促進期成同盟会」の総会で挨拶。午後は草津市内での「連合滋賀2023年政策・制度要求と提言」の討論集会でした。報告させていただきます。また長いです(1400文字、すみません)。
新名神の総会では、まず新名神高速道路が草津・大津田上まで開通したことで、嘉田の知事任期時代(2006-2014年)、滋賀県全体で280社の企業誘致が実現したが、そのうち約3分の1は甲賀地域で、新名神高速道路の効果が如実に表れていること、お礼申し上げました。
それ以外に、挨拶で次の3点を申し上げました。
1,2006年に滋賀県知事に就任した時、大津から西が凍結状態にあったのを、建設再開を京都府の山田知事等と連携をして国に要望をした。その理由は名神高速道路が老朽化しており特に大津と京都の間のトンネルと橋梁は、地震がおきたら突然壊れる恐れがあり大変心配であること。「新名神、つながらないのはもったいない」と政治的判断をしたこと。
2.その際、滋賀県としては、「用地買収」「環境アセス」など、建設にむけての全面協力を申し出ました。特に森林部分の所有者不明土地など用地買収や、大津市南部の環境保全に加えて、淀川の鵜殿のヨシ帯保全などの環境アセスには、私自身も知り合いの環境研究者と交渉をして、お手伝いをさせていただきました。
3,大津田上から城陽市まで最初の計画ではインターがありませんでした。特に2012年夏の大津市南部豪雨では、南部が長期間孤立してしまいました。そこで大津南部に是非ともインターをつくっていただきたいと強く要望をし、2014年に認可が出て実現しました。大石龍門の叶匠寿庵の横にインターチェンジができることは、滋賀県の南の入口としても、海外からの観光客などを迎えるためにも、大変ありがたいことです。
午後の連合滋賀の「政策・制度要求と提言」は12項目からなり大変包括的な意見交換で、まる3時間ほど真剣に議論に参加しました。国の方で、全体方針をきめる会合にも参加をさせていただき、その結果がこうして、地域で実情をよく知る議員や会員との間で議論できる体制は見事と思います。ただ、どうしても総花的になってしまい、分野別のつっこみ議論が今後一層必要と感じました。
なおこの提言は、今後滋賀県や滋賀県内の19市町の行政に示され、来年度の予算編成に反映できるような働きかけをしていくことになります。今後の展開に期待したいです。
12項目は下記です。
1. コロナ渦における雇用・生活対策
2.自然災害からの復興・再生と防災・減災対策
3.経済・産業政策と雇用政策の一体的推進と中小企業への支援強化
4.公平・連帯・納得の税制改革の実現
5.マイナンバー制度の一層の活用
6.雇用の安定と公正労働条件の確保
7.ジェンダー平等で多様性を認め合う社会の実現
8.脱炭素社会実現に向け、グリーンリカバリーの推進と公正な移行の確保
9.すべての世代が安心できる社会保障制度の確立
10.教育機会の均等実現と学校の働き方改革を通じた教育の質的向上
11.国民の権利保障に資する投票環境の整備と参議院選挙における合区の解消
12.未批准のILO中核条約の批准を通じたディーセント・ワーク実現