Facebook 2022年4月17日 「奇跡の一本松の根」展

陸前高田から運ばれた「奇跡の一本松」の根っこの存在感と生命力!!ご覧ください。社会現象の根っこもこんな風に「見える化」できたら、と難しい政治社会問題に直面して、しばし考えこみました。そして、また明日からの仕事へのエネルギーをいただきました。4月16日。
東京の参議院議員宿舎のすぐ横の紀尾井町ビルに展示されているというので、見に行きました。11年前の東日本大震災のあの大津波に周囲の7万本の松がなぎ倒されてしまった中で、この一本だけが残りました。地表部分から根の深さは1.6メートル、幹の周囲の根は13メートルに広がっていた。樹齢は173年と推測。江戸時代末期ですね。部分的に切断し、保存処理されて、今回、内藤廣さんデザインのギャラリーに運びこまれました。
清水谷横のこのギャラリー、これからもいろいろな企画がなされそうで楽しみです。調査協力業者名に「乃村工藝社」の名前を発見!琵琶湖博物館づくりの1990年代、一緒にワクワクする博物館づくりの仕事をさせていただきました。その時、博物館になぜ研究や資料収集が必要なのかと滋賀県当局に説明する図を、「りんごの木」イメージとしてつくりました。地上に見える実のなるりんごは展示や県民サービス活動。この事業を地面下で支えるのが大きく伸ばされた根っこ。
水を吸い、栄養分を吸収する根っこが太く長くならないと博物館の展示や交流事業はすぐに倒れてしまいますと説明し、研究や資料収集など地味な活動の重要性を認めてもらいました。その意味を理解してくれ、予算と人員確保をしてくれた当時の滋賀県の財政・人事担当者にも感謝です。この「りんごの木」イメージ図は、今も文部科学省の博物館づくりの資料に残っていることを先日発見、嬉しかったです。(久方ぶりに自撮りを入れてみました、やっぱり年齢隠せない?!)。
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