滋賀の古刹、石山寺の第52世座主の鷲尾遍隆さん（わしお・へんりゅう)さんは、昨年12月17日、75歳で死去なさいました。まだまだご活躍いただける年代ですのにかえすがえすも残念です。本日3月28日、長女の龍華（りゅうげ）さんが喪主をつとめられ、大津市内のホテルで本葬が盛大にとり行われました。3月28日。
お焼香の時間にどうしても抜けられない会議があり、少し前に御仏前に手を合わせさせていただきました。美しく飾られた祭壇の高貴なお姿に思わず涙が出ました。今後の石山寺の維持運営の健やかなこと、龍華さんを天国から見守ってあげてくださいとお祈りいたしました。０４年１０月に座主に就任なさってから、全国国宝重要文化財所有者連盟理事などの要職を務めされました。私自身、知事現職の時代、何度もお出会いさせていただき、文化財保存についてのご意見等も県政に反映させていただきました。
2012年には、石山寺縁起絵巻展示を滋賀県立近代美術館で開催できるよう特別なお計らいいただき、自ら解説もくださいました。また2014年2月には、大津市の越市長と「女子たび」でお邪魔し、紫式部が源氏物語を構想したといういわれる部屋のまえで解説くださいました。画像が粗いですが、石山寺HPに映像がありましたのでおかりしてアップさせていただきます。心の底から石山寺を愛し、その魅力を伝えてくださるお方でした、、、、合掌。
