Facebook 2022年2月5日「琵琶湖の深呼吸=全層循環」が確認されました。

「琵琶湖の深呼吸=全層循環」が確認されました。2日滋賀県当局が公表しました。記事を添付します。今週末の2月5日·6日と、また日本海側一体に大雪警報がだされそうです。湖北ではすでに30センチを超える積雪という。名神高速道路も閉鎖されています。皆さんのご地元ではいかがでしょうか。どうぞお気をつけください。琵琶湖をかかえる滋賀県では、大雪は交通渋滞などで暮らしへの影響は大きいですが、琵琶湖へは恵みももたらします。それが、「琵琶湖の深呼吸=全層循環」です。2月5日(1100文字です)。
琵琶湖湖底の酸素濃度問題は、1982 年に発足した琵琶湖研究所でも、化学や物理の人たちといつも議論になっていました。当時は「全層循環」とか「上下循環」と言っていました。酸素濃度が下がると生物がすめないだけでなく、湖底にたまった窒素やリンなどの栄養分が溶け出してきた、一層の水質悪化をもたらすと予測されていました。琵琶湖の科学的背景にはほとんど素人だった私は、「そのことばは県民につたわりにくいわ、もっと暮らし言葉で表現しましょうよ!」といって「琵琶湖の深呼吸」と名付けました。琵琶湖を擬人化しての表現です。でも当時は「科学的表現として正しくない」といわれ、あまり使われませんでした。
2006年に滋賀県知事に選んでいただいて、今こそ擬人化した言葉を知事が使ったら、ひろまるのでは、というねらいから、記者会見などで盛んに「琵琶湖が深呼吸できない」「琵琶湖が泣いている」「琵琶湖が苦しんでいる」と発信してきました。知事就任後の翌年、2007年も春先3月中頃まで、今津沖の湖底の酸素濃度が1リットルあたり2ミリグラム以下でヒヤヒヤしました。毎日知事室に数値報告をしてもらったほどです。幸い、3月中旬に寒波がきて回復しました。
その後、しばらくは安泰だったのですが、琵琶湖水温が次第にあがり2018年度には暖冬の影響で深呼吸が初めて確認されませんでした。彦根市の1月上旬の平均気温をみると、18年度4・6度、19年度7・2度でしたが、今年度は2・4度です。1月中旬から下旬に水中ロボットなどで水深90メートルの地点を調査したところ、生物の死骸は見つからなかったという。湖底のイサザやスジエビは確認されているようですが、アナンデールヨコエビやオオウズムシなどの目立たない生物のモニタリングも大変重要です。皆さんが関心を持ち続けてくださること、期待しています。
以前もお伝えしましたが、琵琶湖は夏には太平洋側の梅雨や台風の影響、冬には日本海側の大雪の影響、両方をとりこんで、一年中安定的な水資源を確保でしている「奇跡の湖」であること、琵琶湖水源を活用いただいている関西圏域1450万人の皆さんに知っていただきたいと思います。
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