琵琶湖畔にある滋賀県立芸術劇場、びわ湖ホールで、毎年大晦日恒例のジルベスターコンサートでしばし今年の疲れを癒させていただきました。コロナ禍ゆえ、午前0時をはさんでのカウントダウンイベントはなく、午後から夕方の早めの時間に挙行。びわ湖ホール開館以来24回目を迎える。声をあげずに静かに鑑賞!桂米團治さんの、巧妙な語り口と専門的なナビで、ヨハン、シュトラウスのワルツ曲と、クライスラーのバイオリン曲を楽しみました。12月31日。
長い間芸術監督を務めて下さった沼尻竜典さんにかわり、2023年から芸術監督を務める予定の阪哲朗さん指揮、大阪交響楽団演奏の全曲、楽しませていただきましたが、特にクライスラーのヴァイオリン小曲「愛の喜び」と「愛の悲しみ」は、心に染みるメロディーで、はるか昔、中学校時代に当時の音楽の萩原先生に教えてもらったのはこれだったのだ、と思い起こされました。
びわ湖ホール声楽アンサンブルの皆さんが盛り上げてくれた第二幕、最後の竹取物語からの「光の環の中を」の楽曲は、日本人に馴染みのストーリーを、オペラに仕立て、声楽上演していただき、感動のフィナーレでした。オペラの世界を、日本人の馴染みの物語とつなぐことで、びわ湖ホールの、滋賀県にあることの存在感が発揮されたと思います。知事就任時、沼尻さんにそんな希望を伝えたことを思い起こしています。創作をしていただいた沼尻竜典さんに感謝です。