Facebook 2021年11月29日 球磨川水害から再生しつつある旅館の第二弾報告です。

球磨川水害から再生しつつある旅館の第二弾報告です。2020年7月4日の球磨川洪水直後の7月26日、昭和9年創業の有形登録文化財の老舗の人吉旅館を訪問。女将の堀尾里美さんから、被災当日早朝の避難誘導の模様を伺い、これまでFB等で紹介してきました。旅館入口にあった大きな掛け時計が7時36分で止まっていた、その証人のような時計も、旅館の一角に作られたギャラリーで静かに見守ってくれています。10月1日に二階のみ部分オープン。今回出版の流域治水本のあとがきに里美さんの「球磨川を恨まない」という言葉を紹介させていただき、本を届けさせていただきました。11月28日。(また長いです)
女将の里美さんは、2020年7月4日、真夜中の異常な雨の様子を耳で聴き、目の前の球磨川にかかる人吉橋の欄干まで迫る激流を見て、当日の宿泊客の避難を決意。朝5時過ぎに宿泊者に、荷物をまとめるよう冷静にお願いをして、朝6時には朝食を準備して、7時前には、自分でワゴン車を運転して、お客様全員を高台の高校避難所に誘導。
人吉旅館の建物は7時36分に一階の天井近くまで水が上がっていました。その後の地元のみなさんの調べで、この時の水は球磨川本流というより、そこに流れ込む支流の山田川が氾濫したという見解が強くなっています。そのことは今回出版した『流域治水がひらく川と人との関係』に詳しく記しています。
本格オープンは来年5月ということで、今、2階の壁芯の竹補強の工事などが急ピッチですすめられています。昨年7月26日の写真と比較できるように、アップさせていただきます。来年5月、本格オープンしたら必ず、訪問させていただきます、とお約束をして里美さんとお別れしました。
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