Facebook 2021年11月23日 米原市合併15周年・新庁舎竣工記念式典・市政功労者表彰式に参加して

朝から米原市合併15周年・新庁舎竣工記念式典に参加、市政功労者表彰式もありました。式典の入口には、イヌワシのはく製、さすが伊吹山のある米原市です。米原の自然の象徴のイヌワシが式典のモチーフで全体の基本デザインになっています。切り絵は米原在住の早川鉄平さん。素敵です。またオープニングは、米原で生まれ育ち、今は故郷に帰り、お母さんの介護をしながら子育てをしているシンガーソングライターの真衣子さんの歌とお琴。「来てみて、ここわね」という、改めて住んでみて発見する米原の山や田んぼや花や琵琶湖をうたった地元発見の真衣子さんの歌にはアニメーションも!!素敵空間でした。11月23日。
平尾市長の挨拶は、いつも米原愛にあふれています。市政功労者の表彰、まちづくり功労者表彰。また健康推進員と新型コロナワクチン接種対応の医療法人などに感謝状。皆さんおめでとうございます。知り合いの人たちがたくさんおられ、なつかしかったです。合併15周年で完成したばかりの新庁舎は市民の憩いの場が十分とってあります。何よりも滋賀県の北の入口、新幹線駅から、市役所まで廊下でつなごうという工事もはじまっていました。みずほ銀行の藤城副頭取からは、米原駅周辺の東口まちづくりプランを紹介いただいたようですが、次の仕事があり、途中で失礼しました。
入り口のイヌワシの剥製は令和元年7月に、伊吹山でひさびさに巣立ったイヌワシの幼鳥が死亡してしまった、その幼鳥を「米原市の宝」として剥製標本にして永久保存としたようです。イヌワシは野ウサギやヘビやヤマドリを餌としているので、これらの動物たちが暮らす森が必要です。スギ、ヒノキの植林がふえるとこれらの生き物がへり、近年の滋賀県にはかろうじて数ペアが活きているだけという絶滅危惧種になってしまっています。イヌワシ研究者の米原在住の須藤明子さん(今日も表彰を受けておられました)によると、空のイヌワシ、地上のクマは生息環境がつながっているという。それぞれが棲める環境が、今、滋賀県からどんどん失われているということ。
私たちが、トチノキやブナやシイなど、実のなる巨樹、巨木を守ろうとしているのは、クマやイヌワシが活きていける環境を守ることになり、それは水害などの災害対策にもなります。今、九州球磨川での水害溺死者調査をしていて、山頂部までスギ、ヒノキの植林がなされ、それが皆伐されたままになってしまい、50-60年前にクマもイヌワシも絶滅してしまったようです。
今、目の前の琵琶湖の水位がさがっていますが、同じ雨でも、森林が深いことが地中の地下水保全にもつながり、琵琶湖水位の維持にもつながっています。イヌワシ、クマ、そして琵琶湖の水供給・・・・米原市のイヌワシの剥製をみせていただき、そんな水のつながり思いをはせた一日でした。
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