琵琶湖畔の北比良の浜辺でコアユの産卵後の死体に祈りをささげ、その後長浜市木之本町大音(おおと)の丘峰喫茶店へ。堀江昌史(まさみ)さんと旦那さんの森下さんが経営するお店です。「アユ馴れずしができたから食べにきて!」と誘われて、小松明美さんの運転で伺いました。お彼岸の23日は一日、アユづくしでした!また昌史さんが長浜市にお誘いした朝日新聞社後輩の船崎桜さん(長浜市地域おこし協力隊)とも感動の出会いでした。船橋さんは埼玉県本庄市の私の実家から500メートルほどのところの出身で、高校も後輩です。うれしい出会いでした。9月23日。(1300文字です)
昌史さんのお店は、「築350年」と言われる古民家です。その家をご夫婦でつくりこんで、喫茶店を2018年に開店。昌史さんが特にこだわっているのが琵琶尾の魚や自分たちで育てた農作物や山の幸を活用した「地元食文化」です。「1年前につけたアユのヘシコ」と2ケ月ほど前につけた「アユのなれずし」は桶の中から取り出してくれて卓上に。「ビワマスのこけらずし」は冷蔵庫から。アユもビワマスも琵琶湖の恵み。
高島市マキノ町の中村清作漁師さんのところから直接受け入れた素材を、いろいろな人たちに教えてもらった方法で漬け込んだ発酵食品。栗東市の中井あけみさんや、滋賀の食事文化研究会の堀越昌子さん、湖北町の肥田文子さんなど、先輩から学びながら、徹底こだわった料理人です。自作のお味噌に自作の秋ナスのお味噌汁。柴漬けまで自家製!食文化に魅せられた昌史さんらしい!コアユの馴れずしは微妙な甘みと発酵臭がクセになりそう!
昌史さんは、私が知事現職時代、琵琶湖源流部のトチノキ巨木保全に動きだした時、朝日新聞社記者として、現場までついてきてくれて熱心に取材をして記事にしてくれました。余呉小原のトチノキを視察に行った時、巨木の下から湧き出している水を一口飲んだ、その情景に感銘をうけて、トチノミのブローチをつくってくれました。記事ももちろん熱心に書いてくださいました。感性ゆたかな、理性の後ろだても見事な勉強家です。
2015年には新聞記者を退職し、取材で知り合ったギター職人の旦那さんと一緒に、賤ヶ岳の麓にある「大音」集落で田舎暮らしを始め、古民家で「丘峰(きゅうほう)喫茶店」を開店。3年前には息子さんを授かり、今、三歳の息子さんと旦那さんの三人暮らしです。また昌史さんは、出版社「能美舎(のうびしゃ)」を立ち上げ、井上靖の『星と祭り』の復刻版を出版し、『観音ガールと巡る 近江の十一面観音』などの出版も手掛けています。朝日新聞に時事的な記事も連載しており、今はお産にかかわる問題を連載しています。大変緻密な取材とデータ踏査をした記事で信頼がおけます。
今日は昌史さん、船崎桜さんと私、偶然に三人とも埼玉県生まれで滋賀県に魅せられ、住み着いた女に、京都生まれで滋賀住まいの小松明美さんと、4人女の現代日本の女性政治や子どもの幸せづくりの政策など、かなりつっこんだ政治談義で、半日語りつくしました!国会で進めるべき仕事の方向のヒントもいただきました。皆さん、ありがとう!