Facebook 2017年4月9日

各地の大学で、新入生用のプログラムが始まっていると思います。びわこ成蹊スポーツ大学では、大学近くのびわこ畔、桜が咲き始めた湖岸広場でキャンプ授業開始。全員必修、3泊4日のグループが二組。初日の湖水の飲水体験から報告します。4月8日。

まずは開講イベントの学長挨拶。恒例となったびわこ水、直接飲水体験。3月末に滋賀県から設置許可が下りた「橋板」から湖水を汲んで、あえて、ワイングラスに入れて、試飲学生募集。大きな手を挙げた二人と乾杯。「うまい!」「甘い!」。そのうち一人、Hくんは、橋板から直接びわこに口づけ飲水!まさか!さっすが元気アスリート!

なぜ湖水が直接飲めるのか?3つの理由を説明。①美しい砂浜の自然浄化機能、②比良山系からの豊富な湧水、③屎尿などの汚水が流入していない。プラス、私は毎日飲んでいて腹をこわしたことがない、という経験則。それでも信じない人用に、水質検査を年数回実施、大腸菌不検出を確認。その後、学生はびわこ水を「学長の水」と呼ぶようになったという?!

さて、次はテントづくり。大型テントを張るのははじめての学生がほとんど。上級生リーダーが先導して、1時間ほどでテントをはり、マットを敷く。そのあと、料理の準備。薪に火をつけ、料理に持ち込むまでが一仕事です。ここも上級生の指導でどうにか鉄板焼きなどできるようになる。薪の火の香りが湖岸に広がり、懐かしい嬉しい匂い。

4日間のプログラムは盛りだくさんですが、びわスポらしい2つのプログラムを紹介しましょう。一つはASEといい、Action Socialization Experience (社会性育成のための活動体験)で、キャンパス内にある「野性の森」で、グループ間の信頼関係を醸成するためのバックジャンプ体験や、グループでの壁登り活動など、黒澤教授が中心となって指導します。

また最後の日には、比良山登山。今年は雨模様で頂上はきわめられなかったですが、途中まででも、学生さんの満足度は高かったようです。ある教員は「途中で引き返す」という決断から学んだということ。

まだ二組目のチームが途中ですが、知り合いもほとんどいない不安いっぱいの新入生は、まさに同じテントで寝て、同じ釜の飯を食べて、4年間ともに過ごす仲間づくりをしてくれます。

このような充実したキャンプ活動が可能となるのはすぐ近くにびわこがあるという自然条件、そして何よりも野外コースの4人の専任教員が主導して、安全性を担保しながら、全教員参画の指導体制があるからこそです。学長としてもありがたく思います。

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