Facebook 2021年6月21日 白川流域の調査と、球磨川水害調査の結果をもとに、流域治水の在り方についての講演

熊本県熊本市の中心部を流れる白川流域の調査と、球磨川水害調査の結果をもとに、流域治水の在り方について、講演をさせていただきました。朝日新聞に記事がのりましたので、紹介させていただきます。6月21日
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球磨川犠牲者の原因調査 嘉田参院議員が講演
https://www.asahi.com/articles/ASP6N73VZP6MTLVB00L.html
 元滋賀県知事の嘉田由紀子参院議員が19日、球磨川
や白川の河川政策をテーマに熊本市内で講演した。嘉田
氏は昨年7月の豪雨災害で氾濫(はんらん)した球磨川
流域の犠牲者一人ひとりの死亡原因を調査しており、川
辺川ダムが仮に存在していても命が救えなかった可能性
を指摘した。
 昨年の豪雨による県内の死者65人のうち球磨川流域
の犠牲者と推測されるのは、球磨村25人、人吉市20
人、八代市4人、芦北町1人の計50人。嘉田氏は、地
元被災者団体と協力して生死を分けた要因などを聞き取
り調査した。
 調査によると、平屋住宅での溺死(できし)が30人、
2階建て住宅で家ごと流出して死亡した人が5人、2
階建て住宅1階での溺死5人、同2階での溺死2人、避
難中・通勤中の死亡8人だった。
 嘉田氏は、調査結果を分析した結果、避難のタイミン
グや避難経路の選択に関わる「避難判断」、平屋での溺
死につながった「建物構造」、球磨村の特養施設の犠牲
者のように移動が困難だったため亡くなった「移動能力」、
地域社会の共助が及ばなかった「社会関係」の四つ
の脆弱(ぜいじゃく)性が浮かび上がったと指摘。近隣
の助け合いや高齢者の孤立を防ぐといった対策の必要性
を強調した。
 地域別の溺死者が出た推定時間と球磨川本流のピーク
水位の時間も調査。支川や小河川の氾濫が早く、球磨川
本流の流量がピークに達する2~5時間前に溺死が起き
ていたことがわかったという。
 こうした結果を踏まえ、嘉田氏は「(昨年の豪雨時に)
川辺川ダムができていたとしても命が救われたと推測
できる人はきわめて少ない」と述べた。(伊藤秀樹)
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