参議院本会議で、40年ぶりの少人数学級改正法が成立しました。国でもようやく来年度から毎年1学年ずつで5年かけて実現。ただ、中学校はまだ計画にはいっていません。滋賀県では2006年に私自身、知事に就任して真っ先に少人数学級化をめざし、2007年から9年かけて実現してきた政策で、中学校もすでに35人学級です。次は30人へ、と目指してきました。国では財務省がようやく、コロナ禍の中で重い腰をあげました。地元滋賀県からもご要望をいただいていました。関係の皆さまご苦労さまでした。3月31日。
今日の参議院本会議での少人数学級改正法(改正義務標準法)に関して3名の賛成討論を紹介させてもらいます。現場で学校の先生を自ら経験してきた立憲民主党の那谷屋正義さんは、民主党政権が2012年に小1からはじめた政策が10年ぶりにようやく復活してきたことを、政策の歴史をよく知る立場から紹介くださいました。ただ、教員志望者が少なく現場の先生方の負担を減らし、非正規雇用教員を正規に戻し、安定財源の継続的確保を要望。
国民民主の伊藤孝恵さんの賛成討論は見事でした。「小さな円を描くのではなく、大きな弧を描く人生を歩め!」という高校の先生の教えを基に、単なる学力ではなく多様な人生を歩める子どもを育て、子どもの死亡原因の最大理由が自殺という、悲しい日本の子どもの今を抜け出し、のびのびと育てるための教育の質の確保をと、大変力強く説得的に討論くださいました。
終わってから思わず、大きな拍手をして、記念写真!未就学児のお嬢さんふたり、同じ公舎のエレベータで時々出会うママ・ババ友です。議員会館にキッズスペースもつくり子育て真っ最中の伊藤さんだからこそ教育議論への熱意が伝わる。
共産党の吉良よし子さんは、過去32年間に、少人数学級を求めて提出してきた署名数は「4億6000万筆」と確実なデータを示す共産党らしい、堅実な討論でした。コロナ禍の分散登校の中で、少人数学級の魅力を実感した現場の先生方や保護者の支えが、今回の財政当局の厚い壁に穴をあけたこと、今後も次なる少人数学級化に歩むつづける必要性を強調なさいました。