21年度予算が3月26日に成立しました。過去最大の106兆円で、当初予算としては3年連続で100兆円をこえました。税収は約57兆円で、国債は43兆円あまり、国債依存度は40%で財政はますます硬直化しています。コロナ渦の中、医療・福祉対策への出費が増大し、一方で経済業績の低迷で税収は減っています。私は今回の予算には、立憲、国民、維新、共産、れいわ新選組や無所属議員にあわせ、反対の緑票をいれました。理由は下記の二点です。3月28日。
ひとつは、新年度予算そのものが、昨年12月段階で編成されたもので、その後のコロナ問題の対策が後手ごてにまわり、女性や子どもの自殺増大など社会的弱者へのしわ寄せや、日々の経済や暮らし支援に配慮が弱く、医療現場の疲弊などへの支援も不十分であること。自治体もコロナ対策にワクチン接種準備など、てんてこまいですが、必要なところへの支援が不足していること。一方で、コロナ問題に社会的関心がむけられている中で、委員会でも十分議論がされていないハード系の公共事業や、防衛費が増大していて、国民への周知も国会での議論も不十分であること。
二点目は、政権与党の政策運営方法そのものが国民への説明不足で、権力の乱用が目につくこと。安倍政権以来の官僚組織がデータを「隠して」「改ざんして」「国民をだます」体質は全くかわっていない。それどころか、菅総理の強権的な官僚個人支配に身内びいきがあわさり、本来、公平・公正な公僕であるべき官僚腐敗がすすんでおり、子どもたちの間でさえ、今の政治への疑問と不安がはびこっていること。私の身のまわりの若い皆さんが、「嘉田さん、どうにかして!」と声をあげてきます。なんとも恥ずかしい国家運営です。
今国会でひとつ、うれしい出来事がありました。立憲民主党の横沢高徳さんと、れいわ新選組の舩後靖彦さんが、車椅子とストレッシャーのまま、登壇して直接投票ができたことです。というのも、今まで参議院の本会議場は、バリアーフリーではなかったのです!!!この1月に議場を横に移動可能なスロープができて、「憲政史上はじめて」で画期的なことです。しかし、今まで、バリアーフリーになっていなかった参議院の議場そのものが問題ですし、衆議院ではまだバリアーフリーになっていません。
そもそもデジタル庁を、と新省庁をつくろうとしている菅政権ですが、国会事態にデジタル化が大変おくれています。スマホ、ipadなどもちこみ禁止、メモはすべて手書きだけ。諸外国ではどうなっているのか、また調べてみます。
琵琶湖岸に帰り、五分咲きの桜と橋板、芽吹き始めた柳のありがとうの挨拶!