「あれから10年!!」3月11日午前10時から午後10時まで、12時間ぶっ続けで世界中の皆さんと語りあう、「原発ゼロ自然エネルギー100世界会議」をご案内します。3月10日。
東日本大震災にともなう東京電力福島第一原発事故から10年を迎えます。日本で起こった原発事故を教訓に、世界の多くの国々が原発ゼロ・自然エネルギー推進に大きく舵を切りました。ただ事故を起こした当事国である日本が原発ゼロの方針を示すことができず、世界から大きく立ち遅れています。今回の会議では、エネルギーシフトを推進する世界の動向を日本に伝え、そして、福島原発事故後の日本の現状と課題を世界に発信します。
私たちは、このオンラインでの世界会議を通して、地球環境の持続可能性やSDGsとも言われる、コロナ後の新しい社会のモデルを模索し、未来の世代に希望をつなぎます。世界に学び、福島原発事故の教訓を世界にいかすための催しです。是非、ご参加ください。
なお、琵琶湖・関西から嘉田由紀子は仲間の皆さんと次のふたつの発信をします。
ひとつは、「原発銀座の若狭から琵琶湖・関西の反原発運動の50年」という30分ものの動画です。3月11日11時30分から12時です。配信ページは下記です。https://youtu.be/AWBo0DXjaCE
世界有数の原発銀座の若狭湾岸には13基の原発が運転され老朽化も進む。若狭湾岸の至近距離に、関西1450万人の命の水源琵琶湖が立地しており、若狭湾岸原発に福島並の事故がおきれば、大気汚染・水質汚染・生態系破壊で琵琶湖に致命的影響が想定される。実は若狭湾岸では1960年代から反原発運動がはじまっており、小浜氏の中嶌哲演(明通寺住職)さんを中心にその貴重な歴史を辿りながら、これからの運動の方向を見通したい。
また琵琶湖水に水道水源100%依存する京都からは、住民として「原発事故から命を守る方法」をフリーライターの守田敏也さんに語ってもらう。琵琶湖辺からは、嘉田由紀子が原発事故が万一おきたら、琵琶湖の水質が汚染されてしまうことなどを、子どもたちにか語りかけながら、古代湖として、生き物もたくさん暮らす琵琶湖の価値を発信し、海外の人たちにもわかりやすいように映像中心にまとめていく。
登壇者:中嶌哲演(明通寺住職)、守田敏也(フリーライター)、嘉田由紀子(参議院議員、水と文化研究会代表)発表団体水と文化研究会、原発設置反対小浜市民の会
もうひとつは、午後8時からの「エネルギーの未来は私たちが決める!」という座談会です。若い人と国会議員との座談会に嘉田由紀子は参加します。2011年のあの時、自分は何をして何を感じて、どう動いたのか。私は現職滋賀県知事として、福島事故の直後に、若狭湾岸の原発に福島並みの事故がおきたら、琵琶湖の水質や生態系にどのような影響が及ぶのか、国がデータをださなったので、滋賀県独自でシミュレーションをしました。
危険を予め知って、社会で備えることは「リスクコミュニケーション」といいます。その結果、琵琶湖水を水道水として関西地域に供給できない恐れが20日ほど続くという予測がでました。その時に必要なことは地下水や井戸水など、放射性物質に汚されない水を確保することを改め確認しました。水道など近代技術に依存しない、昔ながらの自然の水が価値をもってきます。それゆえ普段から湧き水や井戸水を大事にしましょう、と呼び掛けます。
さらに原発に依存しない「新しいエネルギー社会づくり」を知事として計画をつくり、再生可能エネルギーなどで、安全、安心なエネルギー社会ビジョンをつくりました。エネルギー問題は、地域でお金をまわし、地域経済にもプラスになります。そこから新しい滋賀モデルを提案していきます。特に、これまで環境保全や福祉などで活躍してきた市民グループや生協などが、自然エネルギーづくりに積極的にかかわっている状況も紹介します。