Facebook 2021年2月22日 もうすぐ福島原発事故からまる10年

もうすぐ福島原発事故からまる10年。まだまだ故郷に帰れない人たちが5万人ちかくおられ、また農地や森林の汚染は残ったままです。「除染」は「移染」、集められた汚染土壌のフレコンバックにあふれる光景は心痛みます。事故後10年を期に、「原自連」(原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟)という小泉純一郎元総理や河合弘之弁護士が世界にむけて発信する企画に、琵琶湖・若狭・京都から参加しようと手作りの動画を有志で企画しました。まずは春のような琵琶湖畔からの便りです。2月22日。(1400文字です)。
福島事故は決して他人事ではありません。地震多発の日本ではいつ、自分の身のまわりの原発が爆発するかわかりません。琵琶湖・関西も例外ではない。琵琶湖は京都、大阪、神戸、1450万人の命の水源。一方、原発銀座といわれる若狭湾には実験炉もいれて15基もの原発が立地している。琵琶湖から若狭湾は30-50キロと近接。でも比良山系など山でさえぎられていてそのままでは見えない。そこで今回の企画を構想しました。
まず第一面は、琵琶湖辺からの発信。2月21日、比良浜から、目の前の飲める水、生き物いっぱいの琵琶湖の情景を、いつも琵琶湖で遊んでいる地元の子どもたちとともに撮影。「浜辺紙芝居」。もし若狭湾岸で福島並みの事故がおきたら、琵琶湖の水質や生態系にどういう影響があるか、「みんなの大好きなビワマスは5年間も食べられなくなる」などレクチャー。若狭の原発立地をみると、高浜町、大飯町、美浜町、敦賀市に合計15基の原発が立地していますが小浜市だけはゼロ。なぜなのでしょう。そこで山向こうの若湾に直行!
第二面の若狭の取材は2月14日、小浜市の山懐にある明通寺の中嶌哲演さんを訪問取材。実は小浜市でも1960年代から、原発本体や中間貯蔵施設立地などの動きが次つぎと起きてきました。その都度、小浜市では、日本海や里や森の自然の恵みを柱に、自然と共生する町づくりの理念をひろめ、農協や漁協などのいわゆる保守派の人も原発立地に反対。その理念的な活動中心に、生きとし生けるものの命を尊ぶ中嶌哲演さんたちの活躍がありました。撮影は、薬師如来のご本尊の前、国宝の三重塔の前で。
第三面は、琵琶湖水に100%水道水源として依存している京都と、琵琶湖畔をつないでのZOOM活用の対談。『原発からの命の守り方』という著書もある守田敏也さんに登場してもらい、琵琶湖疏水が流れる平安神宮の鳥居前と琵琶湖畔の嘉田とつないで10分間の対談。特に滋賀県で公表したようなリスクを行政自体が出したがらない問題をとらえ、守田さんは、住民自ら「自分たちで判断してとっとと逃げる」という心構えなどをわかりやすく伝えてくださいました。関西地域での反原発運動も、写真で紹介してもらっています。
今ようやく、元ネタができました。動画と静止画、これを30分ものにまとめる編集作業、英語のテロップも必要。本番は3月11日です。午前10時から午後10時までの12時間の長丁場。30本ほどの企画が並行して映像で発信されます。最終プログラムはまた紹介させていただきますが、さぁ、編集作業だ!若狭で、琵琶湖畔で、京都で、撮影などでご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。出来上がりをお楽しみに!!
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