Facebook 2018年6月13日

新潟県の知事選挙、池田ちかこさんを応援していた私としては残念な結果でした。原発再稼働が争点化されなかった(争点隠し)ことなどいろいろ要因はあるでしょうが、新潟県民の皆さんのご判断は重く受け止める必要があると思います。さて、つい先日女性政治家についての本が出版されましたのでご紹介します。『女は「政治」に向かないの?~“オトコ社会”を自由に泳ぐヒント~』(講談社、1400円)です。6月13日。

著者は朝日新聞政治担当編集委員の秋山訓子さんです。7人の政治家のそれぞれを一言で個性出しをしています。野田聖子さんは「切り拓く女」、小池百合子さんは「したたかな女」、山尾志桜里さんは「ドラマな女」、辻元清美さんは「蘇る女」、中川智子さんは「おばちゃんな女」、高井美穂さんは「普通な女」、そして嘉田由紀子は「めげない女」と形容されました。自分のことゆえ恥ずかしい気はしますが、、、^_^。

それぞれ、個人別のインタビューを秋山さんがまとめたものですが、短文でわかりやすく、読みやすい本になっています。今、日本社会全体をみると、つい先日の5月16日に「政治分野における男女共同参画推進法」がようやく成立しましたが、全世界的にみた女性の政治参画度の比較データをみると、「教育」「健康」では日本女性はかなり上ですが、「政治」では世界158位、先進国では最下位です。

かつての高度経済成長期のように道路やダムをつくり各種の社会資本整備が政治の中心であった時代なら男性が政治の中心というのはわからなくもないですが、今、日本が直面している人口減少問題や教育・家庭の在り方など、女性の経験や知恵が政治にいかされないことがいかに日本の社会的成長をはばんでいるか、社会的損失です。

そのような意味で、新潟県知事選挙は、政治分野の男女共同参画推進法成立後の最初の大型選挙でしたが、8人目の女性知事は生まれませんでした。戦後70年間の民選知事の全体数は全国知事会データでみると321名です。そのうちの7人、たった2パーセント強。衆議院議員の女性比率は9.5%、参議院議員の女性比率は21%、それよりもはるかに低い比率です。知事、市町長に女性がもっともっとあたり前に選ばれる時代になること、静かに期待していきます。

なお、今週末、6月16日(土)晩、東京六本木の「国際文化会館」で「赤松良子政経塾」があり、そちらで講演をさせていただきます。演題は「みっつのもったいない政策~滋賀県知事として挑戦した政策とその成果~」です。会員限定のようですが、議論の中身、また報告させていただきます。

 

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