加藤登紀子さんの「ほろ酔いコンサート」。今年でなんと京都では39回目。最近の私にとっては年末の恒例行事。登紀子さんが日本酒片手に、その年の出来事を語り、歌に託す人生の語り。今日の登紀子さんは開演からアンコールの最後まで、まるまる100分以上、まさに一挙手一頭足にすきまなく、歌う喜びと伝える思いに満ちていました。この12月27日に77歳になる登紀子パワー全開!舞台設定もバックサポートも感動的。画面で伝えられないのが心惜しい!!12月22日。
今年は私も東京に半分住まいをきめたので、登紀子さんのご自宅にうかがって、コロナ禍のこの日本にどういうメッセージを発信するのか、いろいろ話をする機会もありました。この6月の渋谷文化村でのオーチャードコンサートは、1000名を超えるコンサートの皮切り。ご本人も迷っていたけれど、十分コロナ対策をして大成功でした。
今日の舞台は[Never Give Up Tomorrow]で始まる。今の困難な時代、決してあきらめないで!と聴き手をまきこみながら、コロナ巣籠もりの中から生まれた「この手に抱きしめたい」。コロナ感染したら、家族さえも触れ合えない、その悲しみと愛をうたった歌。ネット配信されて多くの共感を得ました。1960-70年代を思いおこしながら「時には昔の話を」もしっとり。会場は私世代が多い。
登紀子さんの作品の中で私が最も好きな[ Revolution]。「400年前の森を切りきざんで 砂浜や川や湖を コンクリートでかためて 生き物たちを 豊かさのいけにえにしていく」。気付かずに進めてきた環境破壊が子どもたちの心の破壊も起こしているのでは、と30年も前に訴えた[ Revolution]。登紀子さんの小さい体全体から、生き物や環境への愛が溢れ、涙がでました。
実は2000年に就任した京都精華大学の環境社会学の授業で真っ先に[ Revolution]を教室で歌って称賛とともに顰蹙!200名ほどの学生さんのうち98%は賛同してくれたのですが、2%の学生さんは「授業に歌はおかしい!」と。思い出深い歌です(微笑)。今日はあらためてしみじみと2050年、気候変動問題に答えをだすと覚悟する政治家や責任者の菅総理に送りたい歌です。
最後「琵琶湖周航の歌」で「われはうみのこ さすらいの・・・語れわが友、熱き心」としめてくれ、来年6月に、高島市今津の琵琶湖周航の歌発祥の地で「びわ湖音楽祭」を開催予定とアナウンスをしてくださいました。
第1回が大津、第2回が雄松ケ浜近くの大津北部、第3回が来年2021年6月に今津開催の予定。4回は長浜、5回は彦根、6回は近江八幡、と琵琶湖周航の歌6番までを毎年周航しようという音楽祭です。実は6番まで行かないと人生を終えられないのです!広報くださってありがたかったです!!