Facebook 2020年12月7日 「カスタマーハラスメント実態調査」緊急報告集会に参加

「カスハラ」って聞いたことありますか?カスタマーハラスメントのことで、顧客や取引先からの悪質なクレームや不当な要求を言います。12月3日、UAゼンセン労動組合の方や、厚労省など行政関係者、大学研究者も参加の上、その実態解明と今後の改善方向をさぐるための緊急報告集会が参議院講堂でありました。
スーパーなどの流通サービス場面だけでなく医療場面や行政サービス場面でもみられる問題と思います。「悪質クレーマー規制法」など、今後の議員立法などを本格的に考える必要があります。働く人たちの心(人権)と仕事(雇用)を守るためでもあります。12月6日。
「UAゼンセン」は7~9月、組合員約2万6千人を対象に調査。スーパーマーケットやドラッグストアなどの流通やサービス業に従事する組合員のうち、20.3%が新型コロナウイルスに関連して客からの嫌がらせを受けていたという。マスク着用を求めた際、大声で拒否されたり暴言を吐かれたりしたケースなどがあった。対面での販売が求められる業界では特に被害が大きく深刻だったという。
東洋大学社会学部の桐生正幸さんの講演は、コンパクトでもインパクトがありました。クレーマーの多くが中高年男性であり「お客様は神様」という意識から、ささいなことでも徹底的に店員をいじめたりすると。場合によってはパワハラ、セクハラまがいのことも多いと。桐生さんいわく「お客様は神様ではなく、客と店はお互い様、という意識をもつことが必要だ」と。納得です。
コロナの問題も温暖化により多発する災害も、個人個人や組織の責任ではありません。人類として共通の課題です。菅総理は「自助・共助・公助」と言いますが、「自助」は最後です。「自己責任」と「市場的自由主義」を強調した結果のぎすぎすした社会。そのひとつの結果がカスハラではないでしょうか。社会全体「お互い様」と支えあい、困難や苦しみを分かちあえる社会をもとめたいです。
この問題をここまで広げて下さったのは、川合たかのり参議院議員や田村まみ参議院議員を先頭に、地道に活動をしてきたUAゼンセンなど、労働組合の方がたです。川合さんによると、数年前、このことを訴えた時誰も相手をしてくれなかったが、今はようやく厚労省も担当をつけて予算もつけてくれるようになったという。大きな前進です。今後の立法化、是非とも必要です。皆で発信していきましょう。
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