「けんせつフェスタしが」、未来をつくるのはきみたちだ!というねらいで、県職員や30以上の関連業界の皆さんが集まって開催。今年で6回目。「建設のお仕事は、わたしたちの生活をささえる大切な役割をもっています。このフェスタで建設の仕事にはどんなものがあるのか、建設業界の最新技術など、楽しみながら学んでいただけます」というねらいで、浜大津港で開催。5歳の孫の淳平をつれて訪問。会場は家族づれがいっぱい。企画・運営された皆さん、ご苦労さまでした。11月28日、浜大津会場にて。(また長いです、すみません、1500文字)。
大型パワーシャベルを運転するところは予約でいっぱい。歩行しながら周囲360度の写真を写せる新型計測器や、水中ドローンなど見せていただきました。淳平は水中ドローンに興味をもって、運転に挑戦。ボタンを押しながら、水中の目印をさがして接近!!水が溢れて、それが逆におもしろそう!
滋賀県の流域政策局のブースでは、北村美香さんたちが原作をつくり、土木部の山田さんが、子どもさんをまきこんでつくった動画「天井川ができるまで」のビデオがアイキャッチとなって人寄せ! いいですね、ふだんからこういう広報素材があることが、いざという時のブース展示に役立ちます。あわせて、ペットボトルをふたつつないで、渦巻きをつくるミニ装置を原田さんがつくってくれました。淳平がおもしろがっていました。
全部のブースをみる時間がとれなかったのですが、日常の業務にくわえて業界の皆さんとの企画・展示・運営仕事、ご苦労さまでした。私が何よりもうれしかった資料があります。『未来の滋賀をつくるひと』というまんが冊子です。第1号から6号まで。「クレーンオペレータってどんなおしごと?」「電気工事士ってどんなおしごと?」というように、個別の技術分野の仕事をわかりやすく紹介しています。また6号には「建設女子が最前線!」と、女性にも近い仕事であることを具体的な当事者目線で紹介しています。
実は、知事時代に「おうみ仕事体験フェスタ」を2011年度からはじめました。理由は2点。今の子どもたちが、職住分離の近代化が進む中で、職業現場にふれる機会が少なく、自らの未来の職業イメージが描きにくいところを具体的に体験の中で考えてほしかったからです。もう1点は、子ども自身が親の仕事場面に触れる機会がすくなくなり、親子での共有体験をふやし対話の場としたいと思いました。昔は大工さんだったら、職人仕事で子どもの生活の場と近かったのが、会社経営の工務店になると子どもが触れる場も減ります。
「おうみ仕事体験フェスタ」では、美容師を体験した子どもさんをみていたお母さんが「うちの子はこんなに手先が器用だったんだ。手仕事もいいですね」と発見したり、大工仕事に熱中する子どもさんの姿に喜んでくれたり・・・。ホワイトカラーの仕事ばかりが重視されがちな今の時代に、手仕事や職人仕事、そして現場に則した仕事の価値を親子でいっしょに発見してほしいと思ったからです。今も「おうみしごとチャレンジフェスタ」として継承してもらっているようです。