「必死で食らいついて試合に出られるよう頑張っていきます」「びわ湖から世界へ!日の丸を背負ってプレーできる選手になりたい!」。びわこ成蹊スポーツ大学4年生の宮大樹くんのJ1「ヴィッセル神戸」への加入内定記者会見を滋賀県庁で開催。少し緊張しながらも、記者さんからの質問にもよどみなくこたえ、大変頼もしい会見でした。6月12日。(また長いです。スミマセン:微笑)。
ヴィッセル神戸の田中健一社長、安達亮強化本部長も参加くださり、スポ大からは私とサッカー部監督の望月聡教授が同席。まず私からは、開学14年目の新しい大学でありながら、松田保さんや望月聡さんのリーダシップのおかげで、サッカーは3年前にはインカレ三位、その時1年生だった宮君は新人賞を獲得。今年の関西サッカーリーグ前期でも優勝が確定しているなど全般的紹介をさせていただく。
田中社長からは、ヴュッセルは今年も7位と中間にいるが、是非とも優勝をめざしたい。宮くんは大学に在籍しながらJリーグに出られる「特別指定選手」でもあり、実力発揮に期待をしていると挨拶下さいました。強化本部長の安達さんは、宮くんの強みは、高い身長と身体能力の高さを活かした守備力と左足からの長短距離の精度の高いフィードで攻撃の起点にもなれるセンターバック(CB)として期待していると挨拶がありました。
望月聡監督からは、「宮君は決してうまい、という選手ではないが、自分で考える、自分の頭で考えるところがいい。自分もあまり命令するほうではなく、いつも自分で考えろ、と言っているので、お互いに会っていたのでは?」と半分冗談をまじえながら、なごやかに紹介くださいました。
本人の決意表明です。「ヴィッセル神戸という素晴らしいクラブに加入することができ大変嬉しく思っています。小さい頃からの夢だったプロサッカー選手になれたのは、自分の力だけでなく、家族、チームメイト、指導者の力があったから。その中でも、毎試合応援に来てくれる両親には、本当に感謝している」と挨拶。今日は、幼い頃から共稼ぎの両親の代わりに育ててくれたというおばぁちゃんも来てくださっていました。
その後、記者さんから本人に次々と質問。
① 宮くんにとってヴィッセルの印象は?なぜ決めた?
→サポータが温かいクラブ。強力なスカウトが決め手。
② 大学時代、何がよかったか?もっとも印象的な試合は?
→自分で考える時間をとれた。練習も試合も干渉が少なく、自分で考え抜けた。印象的な試合は1年生の時のインカレでの福岡大学とのPK戦、格下の自分たちが勝った、皆で泣くほどうれしかった。
③ 目指す選手、ライバル選手は?
→目指す選手はDF北本久仁衛で、練習から全力で取り→組む姿は、見ていて自分も頑張ろうという気持ちになるので尊敬している。ライバル選手は、フィードが上手くて、対人も強いので意識している、とDF岩波拓也の名前をあげた。
④ プロ1年目の目標は?将来の夢は?
→まずはA契約を勝ち取ってプロ選手として一人前になりたい。ヴィッセルでの定位置確保を最優先に考えている。
→将来は日の丸を背負っていけるような選手になりたい。「琵琶湖から世界へ」可能なら海外でプレーしたい
⑤ びわこ成蹊スポーツ大学での学びでよかったところは?
→琵琶湖が近くて、練習で疲れた後琵琶湖にでて泳いだり、リフレッシュしたり、自然にふれあえる環境がよかった。
以下は記者会見前の私とのふたりの間での質問です。
嘉田:豊中市生まれ、大阪市内の清明学院高校からなぜ、びわこ成蹊スポーツ大学を選んでくれたのか?
→自分のストロングポイントは身長を生かした守備や左足からのフィードだと思っていた。この自分の強みを活かせるゲーム方式をびわこ成蹊スポーツ大学はもっている、と高校時代に判断して選んだ。
嘉田:高卒から直接にプロにという方向もあったと思うけれどなぜ大学にきたのか?よかった点は?
→高校からプロというチャンスが卒業時になかった。でも今から考えると、サッカープロ選手としての時期は決して長くないので、大学でいろいろ学んだことは自分の今後の人生に大きな意味をもつと思う。
嘉田:スポ大は三代実習、インターンシップなど、必修授業が多いし、また大事な試合でも「公欠制度」がなくて、クラブ活動と勉強の両立で悩むことはなかったか?
→試験前にもサッカーの仲間といっしょに勉強したり、また豊中から通う電車の中でも勉強できたし、決して両立が難しいとは思わなかった。
自らで考えぬいて、努力して、何よりも大好きなサッカープロの世界にはいれた宮くんに大きな拍手をおくりたいと思います。長い文章、およみいただきありがとうございました。