Facebook 2020年9月8日 はちきれる個性の爆発!

「はちきれる個性の爆発!」アール・ブリュット(生の芸術)作品が産まれる、滋賀県甲賀市「やまなみ工房」を久方ぶりに訪問。7月1日にオープンしたアートセンターには、一階におシャレなカフェ。2階、3階の工房は、個性の爆発そのもの。制作場面にそっと参加させてもらえます。常識や既存のアートカテゴリーをこえた活動や作品に今日も圧倒されました!県議の田中松太郎さん、理事長の森嶋克己さん、施設長の山下完和さんたちにご案内いただきました。ありがとうございました!1300文字
描きたいように描き、つくりたいようにつくり、それぞれに自分らしく、誰にも遠慮せず、表現する、その活動をアールブリュット(生の芸術)と名付けたのは、1940年代のフランスの画家、デュ・ブッフェ。ちょうど同じ頃、日本では、戦後の昭和20年代の混乱期に障害者や親を失った子どもたちの暮らしと学びを守るために、糸賀一雄たちが産み出したのが「近江学園」。
「近江学園」では、主に信楽の粘土を使って、障害のある子どもたちの心の慰みや表現力を受け止める造形活動がはじまりました。信楽焼に託したNHK朝ドラ「スカーレット」の物語は障害者芸術にも通じます。連綿と埋め継がれ、70年経ち、滋賀県だけでなく、日本各地で育っていました。障害があっても、いえ逆に社会的常識や同調圧力にとらわれないからこその自由な表現活動がひろまっていました。30年前から創作活動をはじめた「やまなみ工房」は、今はそのメッカの一つです。
それぞれに勝手に、思いのままにペンをうごかし、粘土をこねて、布に針をとおして、それが創作活動、という日々の暮らし。「たのしい、うれしい」と暮らせる場面に、おずおぞと遠慮しながらですが、見学させていただくことができます。外からのお客は、織り込み済みのようです(微笑)。先日紹介した東京藝術大学の展示会作品、ボタンアートの井村ももかさんとまさみ地蔵の山際さんもこちらで制作しています。
粘土を米粒のようにまるめて、まさとさんを造り続けてきた鎌江さん。数年ぶりに出会い、まさとさんの作品は、北海道へいっしょに旅にでる物語に進化していました。函館や旭山動物権に一緒にいく。みほこ地蔵づくりのみほこさんもお元気でした。そぼくなお地蔵さんをつくり続ける魂は昔とかわりません。
あらたな作品をつくるメンバーもふえています。床から壁から、イスの裏側まで絵でうめつくすことに心の癒しをぶつけるAさん、南蛮絵屏風のような格調高い大型絵のすみにアンパンをえがくあBさん、「サッポロ一番しょうゆ味」ラーメンの袋をさわってうみ出す音を毎日、毎日楽しんで20年間、ラーメンの袋を保存するCさん。自分の心のままにすごしたい、と願うCさんの日々をそのままうけとめ、一年分のラーメン袋を日付をつけて保存するスタッフの温かさ・・・。
「生きることがアートにつながる」「爆発する心の自由がアート」皆さんにとって、きっと新しい世界が開かれます。甲賀市甲南町の「やまなみ工房」、ネットで探して訪問してみてください。昼食のキーマカレーや「甲賀コーラ」の飲み物や、オリジナル作辺のTシャツやバッグなど、個性的なおみやげもいっぱいです。新名神高速道路、甲南インターから15分。
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