一年に一度、ご先祖さまがお帰りになるこの時、埼玉県本庄市の実家に、父母とご先祖さまの魂を迎えてきました。
帰省すべきかどうか、お悩みの方も多いと思います。本庄市で実家を守る兄夫婦と相談をして、自主的に行ったPCR検査結果が陰性だったこともあり、お盆迎えに帰省してきました。
実家は、浄土宗円心寺の檀家。円心寺は天正年間に創設されたという本庄でも由緒あるお寺で、山門は市の文化財にも指定だれています。
円心寺から、ろうそくにもらい受けた仏火を、家の玄関先でワラを燃やして招き入れます。浄土宗では、毎年お盆棚を作ることが恒例で、兄夫婦が、ススキやホウズキで美しく飾られたお精霊棚(しょうらいだな)を組み立てます。私
が子ども時代から変わらず使われている棚材を組み合わせて作ります。
家はもともと養蚕農家で、お蚕さまを飼うための生産用で八畳四つ間取りでひたすら広いです。
明治5年に建てられて老朽化していたところを兄夫婦が、屋根瓦を総入れ替えして、耐震補強もし、周囲の窓なども作り替え、見違えるように美しくなりました。
「これであと100年持つ」ということ、心強いです。
そう、父と母が生まれたのは1920年、ちょうど生誕100年です。そしてその年、世界中でスペイン風邪が流行り、日本だけでも45万人が亡くなったということ。コロナ禍からの脱却もご先祖さまにお願いしました。