Facebook 2020年8月7日 森のようちえん「えくぼ」

ようやく訪問できました、森のようちえん「えくぼ」です。大津市西部の堅田駅近くの春日山古墳群の森を活動拠点とする自然と遊ぶ保育園。ゼロ歳児から年長さんまで、40名近くの子どもたちが「自分の心で感じ、自分の頭で考え、自分の足で歩く」保育を楽しんでいます。「子どもを信じて待つ」森遊びや農業体験など、自然遊びの理念に根付いた見事な活動を展開しています。半日でしたが私も子ども心に戻りいっしょに遊ばせてもらいました。次回は「えくぼ農園」での稲刈りや野菜づくりに参加させてほしいです。園長の寺田延代さん、スタッフの岡田由布紀さん、つないでいただいた関あずささん、ありがとうございました。8月7日。(1400文字、また長いです、スミマセン)
まず寺田延代園長が、滋賀県が今年からはじめた「しが自然保育認定制度」の認定書をみせてくれました。第2号です。第1号は草津市の「さくら坂こども園」(上田陽子園長)、2号がえくぼさんで3号が「せた森のようちえん」(西澤彩木代表)です。森林などの自然を活用した幼児教育・保育の「非認知能力」(生きる力)を育むうえでの重要性を評価して、今年度から始まった制度です。発足までに、多くの県議さんなどの活躍がありました。長野県や、先月紹介した智頭町の鳥取県などとのネットワークも強くなっています。
春日山駐車場近くの小屋に朝集まって、その日の行き先を皆で相談して決める。今日はお誕生会があるようで森から池へのルートになるという。歩きだすととたん、ガの幼虫に出逢う。「昆虫博士」とよばれているAちゃんが「これは毒があるからさわらないで」と指南(?)する。次は栗の木の下で、まだあおいイガ栗をひろって開いてみて、実を口に含む「にがい!」・・・。
池のところではすでにザリガニつりがはじまっている。スルメをエサに釣り上げ成功!お誕生日会のプレゼントになるという。途中歩きながら、子どもたちは草や花をあつめて、お誕生日用の花冠をつくる。小枝を拾って、花かざりも作成。お誕生日会の会場にいく途中では、保母さんがもってきたローブが電車に早変わり!「はーい、ドアがしまります。はやくのってくださーい!!」「しゅっぱつ、しんこう!!」
2時間ほどの森歩きはあっというまにすぎてしまいました。春日山公園は、もともとが県管理の古墳群であり、これ以上の開発はされません。古来からの植生も豊かで、また山の麓側にはかつて堅田地域の水田を潤していた農業用ため池があり、山とため池がセットとなり自然の多様性は高いです。今日は行きませんでしたが、上にのぼると展望台もあります。
帰路には、堅田街中の園舎に立ちよりました。ちょうど、厨房では昼食をつくってお弁当にして、運ぶところでした。今日はアスパラの肉巻きに野菜ソテーとおにぎり。そこにジャガイモの冷めたいスープ。おいしそう!!親ごさんは大助かりでしょう。それに野菜など、自分たちが「えくぼ農園」で育てた野菜も使われているという。田植えもしており、収穫の秋には是非とも参加させてほしいです。
経営の安定化のために、企業型保育会社の「ぬくもりのおうち保育株式会社」の傘下にあり、事業連携をしているという。早朝から延長保育をいれると12時間近くになる保育園の運営、しかも森や池や自然の中での運営にはリスクが伴います。寺田園長とお話をしていて、1990年代の琵琶湖博物館準備室時代からの私たちの仲間とつながっていることもわかりました。いろいろまかれた種が芽をだし、のびているようでうれしい出会いでした。
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