7月18日 鳥取県智頭町訪問記 その4(「糀の降る町」と女性経営者たちの「まちやど」構想)

鳥取県智頭町訪問記(その4 「糀(こうじ)の降る町」と女性経営者たちの「まちやど」構想)
「糀(こうじ)の降る町」??意味がわからなかった。「タルマーリー」??も意味がわからなかった。
智頭町にうかがい、まず天然糀でパンやピザを焼き、ビールを発酵する渡邊格(いたる)さんと渡邊麻里子さんご夫妻の経営するパン屋さんを訪問。タルマーリーは、いたるさんの「タル」とまりこさんのマーリーの合成語という。見事な夫唱婦随。婦唱夫随?
カフェをかねたパンとビールの製造所。元は地元の保育園という。道理で庭が広く、部屋も自由度が高い。ベランダが気持ちいい。「糀が降る?」。糀部屋を見せていただきました。空気や環境がきれいな時に大気からおちてくる自然の糀。周囲で農薬を使ったりすると糀が真っ黒になるという!違いをみせていただきました。
そこでパンの材料もビールの材料も地元の農家が農薬なしでつくる。有機のホップ畑を見に!森づくりで紹介した大谷さんたち地元の若者が素材を生産してくれるという。これら地域内循環の中に「タルマーリー」が位置づけられている。納得です。
なぜ智頭へ。タルマーリーのお二人にとっては三度目の永住地。まずは千葉県いすみ市で開業し、2011年の東日本大震災と福島第一原発事故の後、より良い水と環境を求め岡山県へと移転し、天然糀菌の自家採取に成功。ただ、糀菌の採取はむずかしく化学物質のないクリアな環境が必要で、辿りついたのが智頭町という。森づくりの大谷さんも、森のようちえんの西村さんもみんな仲間だ。
天然糀菌を自家採取して「糀がふる町」を作るためには地域全体の協力が必要になる。環境の美しさと、人びとの緊密なつながりコミュニティが必要。コロナ前は年間4万人が訪れていた。コロナ後もネット販売などを中心に営業を続けているので大きな影響はないという。ホンモノはコロナ禍にも強い!
渡邊格さんの理論の原点は「腐る経済」。なぜお金は腐らないのか?不自然だ。韓国でベストセラーという。キムチは腐る経済文化?森の落ち葉と同じように野生で育ったものは腐らずに発酵し、農山加工と暮らしで、地域内循環を果たす。滋賀県ではフナズシはじめ発酵食品の宝庫。つながるところがありそうです。
今、渡邊麻里子さん、旧町屋の再生「楽之(たのし)」を担う竹内麻紀さん、建築士で旦那さんと工務店経営の小林利佳さん、村尾明子さんの4人で、環境省が推奨する「地域循環共生圏づくり」をめざす。具体的には「智頭やどり木協議会」をつくり、「タルマーリー」や「楽之」、町の人と自然や建物をつないで、地域資源活用型の町まるごとの「まちやど」をめざす。女性経営者4人の挑戦に大きな期待がもてる。楽しみだ。
これで智頭報告、いったんおわります。お世話になりました家中茂さんはじめ皆さまに深く感謝です。
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