外出自粛の中で皆さんいかがおすごしですか。感染拡大が日々心配ですが、令和2年度一般会計予算三案が3月27日の参議院本会議で採決。242名の投票者の中、賛成は143票(自民・公明・みんな等)で反対は99票(立憲、国民、維新、共産、社民、無所属等)。
私は下記の三点の理由から、立民・国民等の共同会派と足並みをそろえ予算案に反対投票しました。コロナ対策で与野党が一致して国難に向かうべきこの時期の予算反対とはなぜ?というご意見もあるかと思います。皆さんご意見よろしくお願いします。(また長いです)。3月29日。本会議の写真はとれないので、国会周辺の桜の名所、法務省前の桜です。
一般会計の歳出総額は19年度当初に比べ1.2%増の102兆6580億円で、8年連続で過去最大を更新。一般会計の歳出総額が100兆円を超えるのは2年連続となる。総額の35%を占める医療・年金などの社会保障費が5.1%増えて35兆8608億円となり、全体を押し上げた。
予算反対の第一の理由は、政策の優先順位が見当外れな中での巨額予算であることです。新型コロナウイルス対策が全く盛り込まれておらず、その一方で一部の人しか恩恵を得られないマイナンバーポイント還元事業に2478億円、汚職疑惑を受け基本方針すらできていないカジノ事業に38億円を計上するなどです。政府はコロナ感染拡大に伴って修正も視野に野党と協議を行うべきでした。
第二の理由は、過度に楽観的な経済見通しを前提とした予算となっている点です。令和二年度の税収を過去最高の63.5兆円と見込んでいるが、前提となっているのが、570.2兆円という二年度の名目GDPはすでに昨年の消費税導入で見通しが狂っていました。アベノミクスの成果も見えず、赤字国債の発行額を抑えるため、意図的に見通しを甘くしているといえ、一種の粉飾を行った財政です。
第三の理由は、財政健全化に全く進捗のみられない予算だからです。消費税引上げによる増収分は、所得税や法人税の減収で打ち消されています。二点目の甘過ぎる経済見通しが税収の前提となっていることから、赤字幅は更に拡大する可能性が大きいと言えます。経済全体を冷え込ませ、家計の負担を増やす消費増税とは何だったのか、反省のない予算案です。
3月28日の総理大臣の記者会見で、新型コロナウイルス対策には、このあとすぐに補正予算をくむということですが、これまで与野党議論でも提案してきたように、①即効性のある家計をあたため消費を支える直接給付、②雇用や中小企業の下支えを可能とする企業支援、③無利子無担保の金融支援、などきめ細やかな支援をもりこめるよう与野党協議の場で提案していきます。
週末は東京から比良に帰り、東京からコロナウイルスを滋賀県にもちこまないよう、自宅に閉じこもっています。
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