「レジリエンスの科学・16番目の授業」が本日10月3日の21時から放映!

放送大学の特別講義「レジリエンスの科学・16番目の授業」が本日10月3日の21時から21時45分まで「BS231」チャンネルで放映されます。嘉田は名古屋大学の鈴木教授や放送大学の稲村教授、奈良教授とともに、「水害対策における住民対応」をめぐり、モンゴルと滋賀県の比較番組に出演しております。また収録場所であった名古屋大学の「減災館」も訪問し、災害対策の博物館として、いろいろ学びました。琵琶湖博物館の「空びわ」のアイディアも活用されていました。お時間がある方、是非ご覧ください。10月3日。

「レジリエンス」とは「危機や逆境に対応して生き延びる柔軟な力」と理解し、ハード対策以上に、個人や家族や地域社会など、社会的な力を強調しています。国では「国土強靭化政策」が取りざたされていますが、今はどちらかというと「水害にはダム」というようなハード対策が先行しているようですが、放送大学のこの授業では社会学、人類学、地理学などの文理連携分野を横つなぎをして「ソフトな力」を強調しています。

私自身が過去の洪水時(昭和28年の「28水」、昭和34年の「伊勢湾台風」、昭和36年の「第2室戸台風」等)の被害状況や住民の社会的対応について詳しく調査をしてきたのも、住民目線での「自助」「共助」をいかに「公助」とつなげていくかという視点からです。滋賀県としては「流域治水」を条例化してきました。先回、滋賀県の流域治水政策の浸水警戒区域に指定された米原市の村居田の事例もこの放送で取り上げています。

大草原が広がるモンゴルと、山と川に囲まれた日本とを比べて、水害被害や水害対策での共通性があるのか、不思議に思う方もおられるかもしれませんが、この8月にモンゴルを短期間ですが訪問をして、両者の共通性を二点みました。ひとつは温暖化により自然災害が激甚化していること、二点目は都市化により、伝統的な災害文化が失われつつあることです。この二点から、放送大学の授業は組み立てています。写真は関連のものをいくつか紹介させていただきます。

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