「モノ・イノチ・ココロの田園回帰-これからの公民館と地方創生の取り組み」

近畿公民館大会で記念講演、「モノ・イノチ・ココロの田園回帰-これからの公民館と地方創生の取り組み」のテーマで90分講演。近畿2府4県から大津市民会館に集まってくだった800名近くの皆さんに記念講演をさせてもらいました。最後には、「ひまわり合唱団」の皆さんと琵琶湖周航の歌を合唱。10月19日。

第二次世界大戦後、日本伝統の町内会や部落会のような自治組織が「戦争協力組織」としてアメリカ占領軍に拒否されていた時代、地域毎の小学校区などを基点に、社会教育組織として始まってきたのが公民館活動です。最近は「コミセン」とか「地域協議会」とか名称は多様ですが、子育て支援、高齢者の相互扶助から、防災や文化的活動まで公民館活動は名前は変えながらも、地域の住民活動の拠点として大きな役割をはたしています。

今日近畿大会の記念講演をさせていただきました。ポイントは3点。1点目は近畿のひとたちがあまり知らない「琵琶湖の利水の恵みと、瀬田川洗堰の全閉を含む治水貢献」。2点目は日本の地域社会は、江戸時代の住民自治の母体である村落共同体に起源があり、今グローバル化が進む時代だからこそ、地域自治が重要であること。具体的な生活表現は「近い水」「近い食」「近いエネルギー」「近い人」。

地域ごとの工夫のなかで、「近い存在」の哲学的基礎が「モノ・イノチ・ココロ」を活かす地域組織であり、水や湖、水田や山やまなど自然的存在とつながる生活様式であること。特に最近の地震、水害など、災害多発時代にはイノチを守る身近な安心できる組織として、公民館活動が重要であり、ともすれば「時代遅れの組織」と揶揄されるかもしれないが、極度にグローバル化が進む時代だからこそ、シュエアリング=分かち合い社会の原点である公民館活動に期待したい。

MCは中島みちるさん!偶然の出会いでしたが、中島さん、感想よろしくお願いします。講演会後、今晩は、岡山県倉敷市の西日本水害被災地での調査です。明日追加調査、あさって講演会です。

大会準備くださった事務局の皆さん、大変ご苦労さまでした!

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