琵琶湖畔での保育園児死亡事故は交通量が多い交差点での「右折信号問題」にひとつの要因がありそうです。

特にこの場所は、2008年にイオンモールが開業し、2013年に近江大橋界隈の渋滞解消などを目的に、有料の近江大橋を無料化してから、南部の瀬田方面からの右折需要が大きく増えた交差点です。私自身の知事時代に近江大橋の無料化は決めさせていただきました。この交差点にかかわる交通需要を変えた、間接的ではありますが、責任者のひとりです。5月9日。

幼い命をうばってしまった深刻な事故からすぐにでも学ばせてもらわないと、失われてしまった命が浮かばれません・・・。今日も、ご家族や保育園関係者の皆さんの思いに気持ちをめぐらせると、涙があふれてとまりません・・・。無理な右折をして事故を起こしてしまった52歳の女性の運転手の方の後悔の念はいかばかりでしょう・・・。命を失った子どもさんも、親ごさんも、運転をしておられた女性も皆、大津市民、滋賀県民です・・・隣人同士でありながらこんな不幸な事故が起きてしまった・・・何ともつらい事故です。

また私自身、大津市内の保育園に、3歳の6人目の孫がお世話になっており、しかも「浜大津」のど真ん中にある「園庭のない民間保育園」です。今回事故にあったレイモンド淡海保育園と同じ条件です。「浜保」の保育士の先生方も、近くの琵琶湖や長等山にいつもいつも子どもたちを連れ出して下さり、自然豊かな環境を楽しみ、生き物にも触れさせてくれています。お散歩は大事なだいじな園の子育ての方針。でもとちゅうの道路は車が多い交通混雑の場所ばかり。保育園の先生方の不安はいかばかりでしょうか。決っして他人事とは思えない今回の事故。

 子どもたちの安全確保を図るのは大人の責任。大津警察、滋賀県警、滋賀県、大津市と協力をしてすぐに再発防止策を実施していただきたいです。そして、2012年の亀岡市での痛ましい通学路事故を踏まえて、滋賀県として徹底してきた通学路の安全管理。スクールサポータ制度によるボランティアの皆さんのご協力をいただきながら実現してきた事故防止対策を再度点検しながら、その延長での保育園や幼稚園周辺の過酷事故の想定をしながら、手を打っていただきたいと切に願います。その間にも、がんばってくださっている保育士さんや学校の先生方に感謝です。

そして、今回の事故にあわれた子どもさんと保育士さんの、一日もはやい怪我からの回復をお祈りしたします。亡くなったおふたりの子どもさんの安らかな眠りも祈りつつ・・・・合掌。

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