当選という名の港へ20171021-2

 選挙戦を終える時に、「長いようで短い」という言葉がよく使われますが、10月2日に立候補表明してから、20日間という本当に短い選挙戦でした。

 この限られた時間の中で、家族やたくさんの仲間たちに支えて頂きました。ここまで来ることが出来たのは、非自民の議席を何とかして守りたい。守らなければいけないという強い思いを託して下さった川端達夫 前衆議院議員を中心に、選挙カーの運転、個人演説会の準備、電話かけや駅でのビラ配りに、ポスター貼りなど、私自身が知らないような事務所内のことも含めて、本当に多くの仲間の支えがあったからです。
 改めてこの場を借りて、厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 当選という名の港を目指し、当初遥か先を進んでいた相手の軍艦。
東京から沢山のエネルギーを支援してもらい、さらに巨大な軍艦となり、私たちの行く手を阻んで来ました。

 雨降りが続き、締め切られた窓の向こうに、この声は届いているのだろうかと不安になり、押しつぶされそうになることが何度もありましたが、その度にこの小さな手漕ぎ舟、『かだ丸』を漕いでくれる仲間が、「大丈夫!」、「こっちだよ!」、「嘉田さん頑張ろう!」と手を差し伸べてくれたことで、何度も何度も立ち上がることが出来ました。

 大津、高島をまわり、たくさんの人から直接託された思いも、手漕ぎ舟の原動力になっています。「嘉田さん、アベノミクスの効果なんて、ここには届いてないんだ。大企業ばかりが優遇されて、この5年でちっとも暮らしは良くなってないんだよ」、「嘉田さん、子どもを産み育てやすい国を作って!」、「嘉田さん、子どもたちが戦争に巻き込まれるような国にはしないで欲しい!」。
話を聞くたびに、本当に多くの皆さんが、今の暮らしに不安を感じているんだと改めて知ることが出来ました。

 雨の中、軒先に出て下さる人や、窓から手を振ってくれる人、集会で声をかけてくれる人など、皆さんから悩みと苦しみの声を聞き、託された思いの大半が、滋賀県知事時代では解決することが出来なかった問題ばかりでした。

 これだけ国民が大変な思いをしているのに、この声が国政には届かない。そんな政治は、国民の為の政治ではありません。

 誰の為の政治なのか?誰の為に国があるのか?政治家の為に国があるわけではありません。国民の為に国があるんです。

 国民がいるからこそ、国が成り立つんです。その国民を蔑ろにして、お友達ばかり優遇する「今の国政、ほっとけない!」この怒りを国に届ける為には、あと一票、もう一票と、今まさにあなたの一票を必要としています。

 他の候補者は一着にならなくても、比例復活があります。
しかし、この小さな手漕ぎ舟は一番で港に辿り着かなければいけません。

 遥か遠くに見えていたはずの軍艦は、その大きさゆえに小回りが利かず、大企業の力や大物弁士の力を借りるばかりで大周りしています。

 だけど、私たちの手漕ぎ舟は、小回りが利きます。どこにでも自由に向かうことが出来ます。
だからこそ、険しい道をかいくぐり、岩場の間を潜り抜け、この短い選挙戦でようやく横一線のところまでたどり着くことが出来ました。

 「滋賀のことは滋賀で決める」その思いは、武村県政、嘉田県政、三日月県政と脈々と受け継がれ、未だに滋賀県民の中に根付いています。

 滋賀は常に巨大な軍艦に、手漕ぎ舟で立ち向かってきました。
気づけば一艘だけで出港したこの舟の周りには、こんなに多くの皆さんがご自身の手漕ぎ舟で、一緒に港を目指してくれています。

 海は大荒れ、天気も悪く、太陽の見えない大雨の日ばかりが続いています。
明日は台風が来ると言われ、投票率が低下すれば、組織票を持つ軍艦に有利な選挙になるでしょう。

 それでも、この雨の向こうには、必ず虹のかかった当選という名の港があると信じています。

どうか皆さんの力で、かだ由紀子を当選という名の港へと送り出してくださいますよう、よろしくお願いいたします。

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