Facebook 2018年9月29日

びわ湖ホール開館20周年記念、マーラー作曲 交響曲第8番『千人の交響曲』 緊急特別公演を堪能。90分の息もつけないほどの圧倒の舞台。ありがとうございました!沼尻竜典芸術監督率いる京都市交響楽団・130名、8名のソリスト、230名のコーラス、44名の大津児童合唱団、舞台の上だけでも400名をこえる圧巻の演奏でした。9月29日。(できるだけ短く!)

本来ならば明日、9月30日の公演であったのが、台風24号を目前に、沼尻監督の直感で、「30日中止になったらせっかくの20周年記念舞台が消える。直前29日に緊急公演を!」と判断。28日早朝のメール連絡で、山中隆館長たちの英断で「緊急特別公演」が決まったのは28日午後3時。そのあと手をつくして本日の公演連絡。400名の出演者にも了解をもらい、たった1日の間に800名を超える人たちが参集。沼尻さん、山中さんの連携で前例のない「前倒し公演」が実現・・・。公演後は、10分以上拍手が鳴りやみませんでした。


後から楽屋に沼尻監督を、由布和嘉子新副知事と訪問。沼尻さんいわく「京響も合唱も仕上がりがよかったので、前日でも行けると判断しました。明日の公演はJRも止まるようで、結局中止せざるを得ないので、今日はよかったです!」と汗だくの姿でのお話。これも芸術監督と運営組織の間に日常的な信頼関係が築けているから実現した連携と思います。

振り返れば、私が知事に就任した2006年の翌年、2007年に初代の若杉弘芸術監督に次いで二代目芸術監督にご就任下さった沼尻さん。その直後2008年3月県議会での予算削減問題で存続の危機に。いわゆる「びわ湖ショック」です。これを救ってくれたのが1週間の間に集まった3万人を超える署名。ただこの署名をみてかなり驚いた。県外の人たちが圧倒的に多い。滋賀県内での支持をもっと増やさないとまた同じような議論が噴出する。

そこで、より一層県民に開かれたホールへと変身。沼尻さんは、エラールのピアノをメインロビーにいれ無料のロビーコンサートを行ったり、クラシック音楽を安価で楽しめる「ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)音楽祭」を誘致したり、子どもさんから高齢者まで気楽に訪問できるホールへと成長。2017年には文化振興事業団を取り込み、「びわ湖芸術文化財団」を編成、滋賀県全域と強い連携を図る財団へと進化してきました。

2011年からは将来のびわ湖ホール利用者を子ども時代から育てようと「ホールの子」事業を開始し、全県域から小学生をホールへ無料招待しています。今では6月のまる1週間、8-10公演を行い、毎年1万人近くの小学生がびわ湖ホールでの音楽を楽しんでくれています。

もちろん4面舞台をもつ本格オペラハウスとしての実績を沼尻監督は次つぎとつみあげてきました。専門家の評価では「オペラ制作での、劇場として安定した制作力という点では東京の新国立劇場を別にすれば、間違いなくわが国隋一のもの」(東条碩夫)と評価をいただいています。

さらに振り返ってみると、平成元年、稲葉知事時代、21世紀の新文化事業として始動させた「びわ湖ホール」と「琵琶湖博物館」の準備作業は「文化施設開設準備室」として滋賀会館北館の1室からはじまりました。私は琵琶湖研究所との兼務で琵琶湖博物館の準備担当者の一人として、ホール準備室とは同室でした。日々の熱を帯びた議論が思い出されます。

あれから30年。1996年に開館した琵琶湖博物館は2016年の20周年目に1000万人の利用者を迎えました。びわ湖ホールも20周年の今年、500万人の利用者を迎えました。数値以上に重要なのは、文化事業として滋賀県の大地に着実に根を張り、大きな樹木として育ちつつあることです。二つの文化的拠点を育ててきた滋賀県民として、もっともっと誇りをもっていきましょう。そしてこの経験を次世代につないでいきましょう!

本日お出会いできた由布和嘉子新副知事、よろしくお願いいたします。今日は、ふたりとも偶然に、SDGsバッジと琵琶湖バッジをつけていました。北川陽子さん、琵琶湖バッジを由布副知事にお届けいただきありがとうございました!

台風が近づいています。皆さん、どうぞしっかり備えてください!

 

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