Facebook 2014年8月3日

「未来政治塾2014」第4回目、「地方議会の仕組みと議会改革」を開催。それぞれの居住地域の議会改革事情をあらかじめ調べて持ち寄り比較検討しました。

8月2日(土)、大津市内で滋賀県知事選挙後はじめての「未来政治塾」開催。

今日のテーマは「地方議会の仕組みと議会改革」です。地方議会の基本的知識と今何が議会に求められているのか、という最新事情を学び、熟生一人ひとりが自分の問題として今後の方向を見極める場として設けました。

今、市議会議員だけでも全国に約2万人おられますが、この議員構成が性別、職業別に地域人口構成を代表していなことはかねてからの問題です。女性は13.5%、40歳未満の若者は5.6%です。また職業別データは未確認ですが、高齢男性、自営業の方が多く、いわゆるサラリーマン比率も人口構成を代表しておりません。

そういう中で、東京都議会のような、セクハラヤジ問題などがあたりまえにおきるともいえます。命を宿す人間の存在、その思いと願い、そして時としての苦悩に思いが至らない議員がいかに多いことか。

私自身も、滋賀県議会の子育て問題では、虐待問題の背景を調べた結果、専業主婦にも時として子育てから離れる時間が必要として「子育てクーポン事業」を提案しました。しかし「子供は5-6歳まで母親が抱いて育てるもの、保育クーポンなどで母親を幼い子育てから引き離すのはいかがなものか」と、ある党派の女性議員から厳しく批判されました。

その党派の人たちが今となって、「人口減少が問題だ、女性の社会参画を」と言っているのは「舌の根も乾かないうちに・・・」と不思議に思います。安倍政権が本気で女性参画を求めるなら政治家の女性比率を法律で規定するクウォータ制度などを導入すべきでしょう。

今、女性参画と人口維持を実現している北欧ではすでに1970年代に国会議員の女性比率を30%に、と法律で規定し、今閣僚の半分が女性、という国さえあります。

ということで、女性、若者、雇用者の政治参画を高める未来政治塾も三年目です。

今日の講師は、1990年代初頭の最年少市議会議員として活躍をはじめた元三鷹市副議長の高井章博さんと、現茨木市議会議員の塚理さんのお二人に講師をお願いしました。

高井さんは全国的に議会改革をすすめておられ、議会基本条例の制定状況は全国で570自治体、31.9%と増えていますが、反問権(首長側から質問をできる)など、議員に負担を強いる改革はほとんどすすでいないということでした。

塚さんも議会改革の旗手で、改革の「見える化」「わかる化」「いかす化」というプロセスをいかに実現するか、という実践をなさっておられ大変わかりやすいお話でした。

グループディスカッションでは、それぞれが持ち寄った議会事情を比較しました。滋賀県内では大津市が「見える化」や「大学との連携による改革」などもっともすすんでいる、という意見が多くしめました。

また議会の意識改革以上にまさに市民の意識改革こそが必要という本質論もだされ、かなりもりあがった議論となりました。

次回の政治塾は9月21日(土)、「地域経済を元気にする」をテーマに、「里山資本主義」を提唱する藻谷浩介さんをお迎えします。

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