Facebook 2014年7月20日

7月19日の真夜中24時をもって、嘉田由紀子の滋賀県知事としての任期を終えました。

最終日の公務は、「全国就業支援ネットワーク定例研究・研修会」参加と、琵琶湖博物館企画展示「魚米の郷」の視察でした。

7月19日と20日、障害のある方への就業生活支援の中心的存在として活躍されている全国の就業・生活支援センターの皆さんが集まる研究会が開催されています。19日朝、開会にあたり、開催地の知事としてご挨拶。

日本の障害者福祉の基礎づくりに大きく寄与いただいた糸賀一雄先生がお生まれになってから100年。全国からお集まりいただいた皆さんに、「この子らを世の光に」という糸賀さんの言葉をご紹介し、また、比叡山延暦寺と琵琶湖のゆかりなど、滋賀の歴史文化にも触れさせていただきました。二日間の研究・研修が実りあるものとなるよう、期待申し上げております。

午後には、琵琶湖博物館ではじまった第22回企画展示 「魚米之郷-太湖・洞庭湖と琵琶湖の水辺の暮らし-」を視察。

これは、滋賀県・湖南省友好提携30周年記念関連事業として実施されるもので、「農・漁・水を通じて、東アジアにおける湖沼のつながりを探り、湖との暮らしのあり方を見つめなおしながら湖の環境保全へのヒントを見つける」ことがテーマです。

湖辺の風景、水利用、漁業、食…。世界の稲作起源地でもある長江流域の太湖・洞庭湖と琵琶湖とを比較しながら、湖とともに生きる人々の生活がいきいきと紹介されています。

私自身、1983年に洞庭湖を訪問して以来、太湖辺の生活文化を研究してきた立場からも興味深い展示でした。夏休み中の休日、琵琶湖博物館は、「節電キャンペーン」期間として、常設展示は無料ですので、是非とも訪問下さい。

その後、実習室で行われていた「プランクトンでアート」を見学。成安造形大学にもご協力いただいているイベントで、プランクトンを観察して、それを元にアート作品を作るというもの。子どもさん以上に熱中している親御さんもおられ、親子で楽しみながら、琵琶湖のプランクトンの勉強をしていただいている様子をうれしく拝見しました。

夕方には、「全国就業支援ネットワーク定例研究・研修会」の湖上懇親会に参加をし、夕闇迫る比叡山の夕景を、全国からご参加の皆さんと楽しみました。

昼には落雷もあったようで災害も心配しましたが、真夜中の24時で、私の知事の任期は無事おわりました。

二期八年、お支えいただきました皆さんに心から感謝申し上げます。

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