Facebook 2014年6月13日

「おじゃまします知事です」 (未来総括編 ⑩) 「在宅療養体制の整備やかかりつけ医の確保」

6月12日(木)、続いて、東近江市立蒲生医療センターに移動。

医療センターの皆さん、そして「三方よし研究会」(東近江地域医療連携ネットワーク研究会)の皆さんと「在宅療養体制の整備やかかりつけ医の確保」について意見交換させていただく。

病院で「病」を治すことはできても、「老い」を治すことはできません。人生80年の時代に、社会が「老い」と向き合い、決して「死」をタブー視しないこと、これが私自身、知事二期目に提案し積極的に取り組んできた課題でもあります。

その課題解決に向けた実践を先駆的に行っておられたのが東近江の「三方よし研究会」です。「住み慣れた地域でいつまでも安心して暮らし続けること」を目指して、医療と福祉を切れ目なくつなぎ、患者の視点に立って訪問看護や在宅医療の提供のしくみを考えておられます。

蒲生医療センターにおいても訪問看護ステーションを設置しているなど、その実践を力強く支えておられます。

県民の意識調査では、人生の最期を迎えたい場所として「自宅」を希望される方が約半数おられるにもかかわらず、その半数が「実現困難である」と感じておられます。理由としては、介護する家族への負担や、病状が急変したときの不安などが挙がっています。

また超高齢社会を迎え、今後、年間あたりの亡くなる方が増加する「多死」社会が到来すると予測される中で、病院のベッド数や医師は相当不足することが見込まれます。

そのような中、「住み慣れた地域でいつまでも安心して暮らし続ける」ためにも、県として「地域を支える医療福祉・在宅看取りプロジェクト」に取り組み、医療と福祉の緻密な連携を進め、充実した在宅医療・訪問看護などの体制づくりや人材育成を目指しているところです。

今日の意見交換では、訪問看護の現場の大変なご苦労も伺い、課題の多さも改めて感じました。

同時に、家族からも住み慣れた地域での療養を希望する声が出始めており、地域住民に在宅看取りへの意識が芽生えているといったお話や、地域の薬剤師さんの役割と重要性などを伺い、「三方よし研究会」の皆さんの地道な努力が少しずつ成果を生み始め、「滋賀モデル」として動き始めていると感じました。

「就活」や「婚活」はやりなおしがきくかもしれないけれど、「終活」はやりなおせないという小串リーダーのご意見も心に残りました。

県としても今後とも力をいれていきたい領域です。

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