Facebook 2014年6月29日

最後の「関西広域連合委員会」「関西広域連合議会」に参加。関西の知事、市長さんたちに最後の挨拶を行う (長いです)。

6月28日(土)朝、大津を出て、関西広域連合委員会、関西広域連合議会に出席するため大阪に向かう。

午前中は関西広域連合委員会。地方分権改革に関する提案対応について、琵琶湖・淀川流域対策に係る研究会の設置について、京滋ドクターヘリ導入の体制整備などについて意見交換する。

私自身がこれまで提案してきた「琵琶湖・淀川流域対策に係る研究会」の設置が正式に決まり感無量です。上下流の地理的利害対立を乗り越えて、調整を国に任せるのではなく、流域自治を自ら育てよう、という挑戦です。

またドクターヘリも、単独府県でなく、関西全域で6機のヘリを共同運航することで、大規模事故にも対応できる、全国ではじめての仕組みができつつあります。来年には、栗東の済生会滋賀県病院を基地病院として運航開始できることになりました。

また滋賀県で成立した流域治水条例の仕組みを琵琶湖・淀川流域対策の中で活かそうという思いについて、紹介させてもらいました。洪水に「そなえる」、洪水が起こっても被害を最小限に「とどめる」ために必要な、滋賀県が全国に先駆けて作成した「地先の安全度マップ」をご紹介させていただき、河川や下水道など管理者側からの目線ではなく、被害を受ける住民目線からの治水対策が重要であるとお話ししました。

その際、新たに設置される琵琶湖・淀川流域対策に係る研究会において、井戸連合長より顧問への就任を打診いただきました。知事退任後もお力になれることがあるのであれば、と協力させていただくことにしました。

また報告事項の中では、7月1日からこの夏の節電期間が始まることから、関西広域連合の取組状況についてご報告申し上げました。この夏も原発稼働ゼロの中、厳しい電力需給が見込まれますが、このような時だからこそ節電対策を確実に進めてまいります。

委員会の最後には、少々お時間をいただき、7月19日をもって滋賀県知事を退任させていただくにあたってのご挨拶をさせていただきました。

さらに、高島市の廃棄物問題に関しまして、高島市の女性有志の方からお預かりしていた連合長あての「おわびの便り」を私から手渡しさせていただきました。

午後は、記者による「最後の連合委員会」について取材を受け、関西広域連合の「防災・減災プラン」「ドクヘリ」「原発対応」など、滋賀県政への成果について述べさせていただきました。

その後、連合議会に出席。一般質問では、13人の議員が質問に立たれました。私もいくつか答弁をさせていただきました。

まず、神戸市の安井議員からは、高島市による基準を超えるダイオキシンを含んだ廃棄物のフェニックス処分場への違法搬入について厳しいお咎めのご質問をいただきました。お怒りは当然です。

施設の維持管理に関し指導する立場である滋賀県としても、関係各位にご心配とご迷惑をお掛けしたことに対して、まず心からのお詫びを申し上げました。

今後の原因究明と再発防止にむけて、指導監督の責任を確実に果たせるよう万全を期したいと覚悟をお答えしました。

また、滋賀県の中沢けい子議員からは、関西広域連合における新たな環境保全分野の中でも府県を超えた鳥獣保護管理について、また風水害に強い地域づくりと「滋賀県流域治水の推進に関する条例」についてなど質問をいただき、広域環境保全担当委員として、前向きに積極的な答弁させていただきました。

日本でも最初の府県を超える広域連合の知事、政令市の市長さん、また事務方の皆さんと共に3年半にわたり仕事をさせていただき、大変大きな経験、力となりました。ありがとうございました。具体的にはまた次の機会に書かせていただきます。

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