Facebook 2014年5月14日

あの悲惨な事故から23年。信楽高原鐵道列車事故犠牲者追悼法要に参列。犠牲者のご冥福をお祈りさせてもらいました。

5月14日(水)午前、甲賀市信楽町で行われた信楽高原鐵道列車事故犠牲者追悼法要に参列。平成3年5月14日の事故から23年が経ちました。私たち県民にとって忘れることのできない大惨事であり、県民の皆さんを代表し42名の御霊のご冥福をお祈りさせてもらいました。

また、このような悲惨な事故を二度と起こすことのないよう、安全輸送の確保に向け、地元の甲賀市とともに信楽高原鐵道(SKR)を支えていくことをお誓い申し上げました。

SKRについては、JR西日本と事故補償の責任割合について司法上の争いがありましたが、平成23年には、JR西日本さんが信楽高原鐵道(SKR)の責任とされた11億円もの債権放棄をしてくださり、次の出発ができました。

平成25年4月から全国に先駆け上下分離による運営となり経営改善に向けて再出発した矢先の昨年9月に、台風18号により大きな被害を受け、一時は存続の危機にも面しました。

しかしながら、国土交通省のご理解や本県選出国会議員など関係の皆様の要望活動により災害復旧事業に対する支援策がまとまり、また、県としても財政支援を行い、JR西日本からも技術的支援をいただき、本年12月に運行が再開できる目途が立ちました。

昭和8年に開通した信楽高原鐵道(SKR)は戦中の枕木供出による運休など、時代時代の受難を超えて存続してきており、この力強さを次世代に引き継いでいきたいと思います。

そのためには何よりも、利用増進を図ることが必要です。重要な利用者である信楽高校生を減らさないために、私が就任前に示されていた方向であった信楽高校の分校化への見直しを行い単独校として存続させました。地元甲賀市の協力もいただきながら行いました。

ひとつは県外からの学生募集です。信楽焼きのデザインや技術など、日本全国にも発信力のある教育課程を重視し、県外からの高校生を募集する、ということで県立高校としてはじめて県外募集を今年度からはじめました。5名の応募があり、新しい若い力が信楽高校にはいってくれています。

あわせて、信楽焼きの伝統、また信楽はアール・ブリュットのふるさとでもあります。日本だけでなく世界に発信できる技術、デザイン、そしてライフスタイルをもつ信楽全体をアピールすることが信楽高原鐵道の利用増にもつながります。

今後、県としても前向きに応援させてもらうこと、関係の皆さまにお伝えさせてもらいました。

本日、これらのご報告ができ、関係者の皆様に深く感謝するとともに、私も8年の知事としての責任を果たすことができたのではないかと思っています。

先頭に戻る