Facebook 2014年4月21日

多賀町「あけぼのパーク多賀」で「写真で見る昭和の近江」に参加、講演と対話の時間を楽しむ。

4月20日(日)、午後からは、「あけぼのパーク多賀」に移動。まず、現在開催中の、近江の昭和から現在までの変遷が分かる写真展「写真で見る昭和の近江」を大橋洋さんのご案内でみせていただく。

大橋さんの父・宇三郎さんが撮影された昭和30年頃からの写真は私が琵琶湖博物館学芸員時代に収集をした貴重な写真で、それをご子息の洋さんの現在の写真が並べて展示されています。昭和34年の台風7号で冠水した彦根駅前や水辺で遊ぶ子どもたちなど、貴重な記録を見ることができます。

その後、会議室にて、私から今昔写真の価値について講演をさせていただきました。琵琶湖岸を洗い場として利用していた沖島での昭和31年8月ある朝の生活風景の写真(前野隆資さん撮影)と出会い、当時の暮らし・生活習慣に加え、水辺の生態など、言語化されにくい自然の仕組みまで見えてくるという写真の価値を発見したこと、暮らしや風景を今昔写真で比べることで、人と環境との関わりやその意味を考えるという研究を続けてきたことなどをお話する。

休憩をはさみ、琵琶湖博物館の金尾学芸員のコーディネートで大橋さんも交えての座談会。宇三郎さんが撮影された昔の写真がスクリーンに映し出されると、会場の皆さんから沢山の思い出話が出てきました。

実は私自身、大橋さんの写真の中でずっと撮影場所が特定できなかった「子どもが水辺で魚つりをする風景」の写真が、米原の小川で撮影されたもので、実は写っている子どもさんの一人が、あけぼのパークの小早川館長だった!という大発見も小早川さんご自身の口から語られ、大興奮でした。

昭和50年に開業した「多賀SLパーク」の写真に多賀町の久保町長の妹さんが写っていたという発見があるなど、とっても楽しい座談会となりました。

昔の写真を単に過去のものとするのではなく、「懐かしい未来」として今の生活を見直し、未来を描くす良い機会となればうれしくおもいます。

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