Facebook 2014年3月23日

琵琶湖を味わう湖上フォーラム「誕生!琵琶湖八珍」へ!

3月23日(日)、青空が広がり、日差しが暖かい一日。午前は、「滋賀県ミュージアム活性化事業推進委員会」主催の琵琶湖を味わう湖上フォーラム「誕生!琵琶湖八珍」へ。

安土城考古博物館の企画で、琵琶湖汽船さんの遊覧船「ビアンカ」船上でフォーラムと琵琶湖八珍料理の試食を行うという催しです。

 「琵琶湖八珍」とは、昨年12月に滋賀県ミュージアム活性化事業推進委員会から提案された湖魚料理のブランドで、「ビワマス」「コアユ」「ニゴロブナ」「ホンモロコ」「イサザ」「ビワヨシノボリ」「スジエビ」の8種。いずれも琵琶湖ならではの個性あふれる顔ぶれとなっています。

はじめのフォーラムでは、国立民族博物館名誉教授の石毛直道先生から「フナズシのルーツを探る」、国士舘大学21世紀アジア学部教授の原田信男先生から「日本人の食の基層-肉食と魚食」、今回の企画の首謀者(?)でもあります安土城考古博物館の大沼副館長からは「水田漁業がもたらした近江の食文化-琵琶湖が真水であることの意義」と題してそれぞれ講演をいただき、水田稲作と魚食の関係など、示唆に富むお話をお伺いしました。

私からは、私が大学一年の1969年に京大探検部時代に石毛さんに初めて出会い「食が研究になる」ことの刺激をいただいたこと、特にフナズシの琵琶湖文化史としての価値を滋賀県の政策につなぐために、1990年代の琵琶湖博物館時代に「水田総合研究」を「魚のゆりかご政策」につなぐための戦略をいかに積み上げたか、など語らせていただきました。

わかりやすく言うと、食いしんぼとして「フナズシを安くたくさん食べたい」がゆえに、材料であるニゴロブナの生息地を破壊せず、ニゴロブナが育ちやすい環境である「魚のゆりかご水田」施策を行政としてすすめたいという施策でもあります。

その後、参加者の皆さんと一緒に、イサザのから揚げやエビ豆など「琵琶湖八珍」をはじめとする湖魚料理を味わせていただきました。

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