Facebook 2014年3月24日

瀬田川水系直轄砂防事業完了記念式典に来賓として出席。明治初期以来、136年の砂防事業の伝統を滋賀県として国から受け継ぐ。

3月23日(日)午後は、ピアザ淡海での瀬田川水系直轄砂防事業完了記念式典に来賓として出席。

明治11年(1878年)に始まり、これまで136年もの間、オランダ人技師のデ・レーケはじめ、ヒメヤシャブシという砂防に有効な樹種を発見した今の愛荘町の西川作平さんなど、多くの方がたが心血を注いでこられた瀬田川水系の砂防事業が完了し、その設備を国から県に引き継ぐこととなりました。

奈良・平安時代の宮殿造営や神社建築のための伐採で荒廃した田上・信楽地区は、江戸時代末期には木がほとんどなく、全山雪が積もったように真っ白に見えるほど荒れ果てていたそうです。土砂の流出は淀川の下流の地域にも被害をもたらしてきましたが、この事業により田上山にも緑が戻り、水源の森として生まれ変わることができました。

事業に取り組んでいただいた国土交通省の皆様をはじめ、事業にご協力いただいた地元の皆様にも、深く感謝いたします。これらを引き継ぐ滋賀県としては、今後もこれらの設備をしっかりと管理していくとともに、県、市町、地元住民が手を携えて、未来に向け、責任をもって砂防事業を進めていきたいと、決意表明とともに、過去136年の国直轄の砂防施設の目録を、池内国土交通省近畿地方整備局長から受け取らせていただきました。

地域主権の時代、国から地方への権限委譲の一貫としても、がんばってまいります。

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